犬猿の仲【神宮寺寂雷】【飴村乱数】

添い寝(乱数ver) ページ22

乱｢はぁ！？絶っっっっ対嫌！なんでこんなジジイと！！｣

寂｢私も反対だね｣


そんなに言う？いいじゃん。私か弱き乙女だよ？男と寝るのは〜…


乱｢じゃあ、じゃんけんして勝ったほうがAと寝る！どう？｣

寂｢…いいんじゃないかな｣

A｢いやそれ私の人権ないじゃん…｣

それどっちが勝っても私の敗けじゃん…いいのか？君たち。私なんかにこんなに人を引き付ける能力なんてないと思うんだけど…


乱｢最初はぐー！じゃんけん！ぽい！｣

らむちゃんが出したのはグー。先生が出したのはチョキ。あ、らむちゃんの勝ちか。え、なに私冷静に実況してるの！？結局私の人権ねぇのかよ！！うぇ〜、仮にもらむちゃんは男な訳で。こんなに可愛くても男の子なんだよ…。そんなことにも気付かない程私は鈍感じゃない。可愛いげがないともいう。


乱｢ほら〜、早く行こう！｣

らむちゃんに腕を引っ張られる。強引だな〜。嫌いじゃないぞ←

らむちゃんが先にベッドに入り両手を広げる。来い、ということだろうか。


A｢あ、ちょっと待って！先生！おやすみなさい！｣

寂｢…っ。嗚呼おやすみ｣

先生なんかボーッとしてたな…医者とか考え事が多そうだな〜…と思いらむちゃんを見ると


乱｢むぅ…A〜…早くぅ｣

ちょっと拗ねてた。可愛いな、おい。そんな目で見つめられたら行くしかないじゃない。

A｢はいはい…失礼しますよ…っと｣


らむちゃんの横に入る。シングルに二人はきついぜ。らむちゃんが頭を私の肩に埋める。ちょっとくすぐったいな…お風呂に入ったから、乾かしたばかりのふわふわの髪の毛が顔にあたる。ちょっと女子やめてこようかな…((


乱｢おやすみ、A｣

といって私を抱き締める。恥ずかしいな…少し顔に熱が集まる。らむちゃんは私を抱き枕にするつもりか！まあいいけど。昔はよくお母さんと寝てたな…小さい頃から雷とか花火とか音が大きいものが苦手だった。だからよく雷が酷い夜はお母さんの部屋にいってお母さんに抱きついて寝ていたっけ。


少しお母さんを思い出して涙が出そうになった。それを忘れるように私は…


A｢おやすみ……乱数…｣

とだけいい、さっきより強くらむちゃんに抱きついた。

添い寝(乱数ver)→←１分間抱き合わないと出られない部屋

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す