犬猿の仲【神宮寺寂雷】【飴村乱数】

１分間抱き合わないと出られない部屋 ページ21

mermaidtearstak様！リクエストありがとうございました！
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目が覚めたら知らない真っ白な部屋にいた。誘拐？怖い怖い怖い。私は普通に自分の家のベッドで寝ていたはずだ。とりあえず状況把握の為に体を持ち上げる。すると上から何かが落ちてきて、私の頭にクリーンヒットした。

A｢いった！ふざけんじゃねぇよ！落とすなら落とすなりにあるだろ！？｣

と叫ぶ。誰が聞いてるか知らんけど、覚えとけよ〜！少し涙目になり、何かがあたった頭をさする。くっそ〜、身長縮んだら絶対許さねぇ。

A｢んだ、これ。作者からのメッセージか？えーと…｣

＿＿＿＿＿＿＿＿Aちゃん様！君は読者様からのリクエストに答えなきゃいけない！突然だが君は１分間抱き合わないと出られない部屋に閉じ込めさせてもらったよ！分かるかい？これは大事な読者様からのリクエストだ。全身全霊で答えてね！＿＿＿＿＿＿＿＿＿


と書かれていた。は？１分間…だと？つーか抱き合うって誰と…
状況把握の為、回りをきょろきょろすると最近すっかり見慣れたピンクが見えた。


A｢ちょ、らむちゃん！？起きて！｣


体を揺さぶっても起きない。


A｢…乱数！！おーきーろー！！｣

乱｢ん、ん〜？うるせ…((あれ？何でAがいるの〜？え、ここどこ〜？｣


こいつ、うるせぇって言いかけたぞ。絶対寝起き悪いやつだ。らむちゃんの寝起きには関わらんとこ


A｢なんか、１分間抱き合わないと出られない部屋…だって。｣

乱｢へ〜、簡単じゃん｣


といってらむちゃんは私の手を引く。らむちゃんはねっころがった体勢だから私がらむちゃんに覆い被さる形な訳で。

A｢へっ…ちょい！らむちゃん…！？｣

乱｢ん〜。A暖かぁい｣

ぎゅうっと効果音が着きそうなほど抱き締められる。その細腕のどこから力が出ているんだ！でも１分間抱き合わないといけない訳で。


乱｢うふふ、Aは可愛いね〜、顔真っ赤になっちゃってるよ！｣

A｢らむちゃんのせいだ…馬鹿…｣


顔を見られたくないのでらむちゃんの胸に顔を埋める。１分って長いんだな〜。

乱｢ずっとこうしてていい…？｣

とらむちゃんが耳元で言う。

A｢駄目に決まってる…｣

といい抱き締める力を強くする。これはアウト、…その後カチャッと鍵の開く音がした。

らむちゃんは名残惜しそうに手を離して少し悲しそうに


乱｢行こっか。A！｣

と言った。

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