いつもの場所 ページ3
タクシーにはすでに
啓司さんが乗っていた。
慌てて隣に乗り込んだ。
「ごめんね。待った？」
「そ〜でもないけど、あれ。」
啓司さんの視線の先
走り出したタクシーから見ると
２、３人の男性達が入り口を
見ている。出待ちと言うやつだ。
「今夜誰か来てるの？
アイドルとか？」
「お前だよ。
お前の声のファン。
顔非公開だから、
かわいそうになぁ。」
「実際に私を見たら
もっと可愛そうだもん。
仕方無いよ。」
１０分くらいでタクシー降りて
目の前のビルの階段を下りる。
何も書かれていない
看板もないお店のドアを開ける。
「こんばんは。
「お疲れさま。」
静かに微笑んでくれるのは
マスターの哲也さん。
ボックス席にはカップル。
ふたり顔を近づけておしゃべり
してる。
カウンターの１番奥
いつもの指定席には予約席
のプレートそこに座る。
隣に座った啓司さんも
ここは常連というより
二人は学生の頃からの
知り合い。
「ビールと…今夜は何？」
「今夜はあとAちゃんの
分しかないからお前は別
のにして。」
「オレも客なんだけど？
任せるからなんか食わせて。」
私の前にははちみつレモンと
ビーフシチューが出てきた。
哲也さんのビーフシチューは
何日も煮込んだお肉がフォーク
で切れますなやつ。
「ハチミツレモン…」
お酒が飲みたい。
と思ってると
「のど少しおかしいよね？
まずはそれ。お酒はそれから。」
「のどわかりました？」
「何年リスナーだと思ってる？」
首をすくめてそのはちみつレモン
を飲んだ。
冷たくて美味しい。
啓司さんにはピラフが出てきた。
「なんか差があるなぁ。」
言いながらもあっという間に
食べ終わってる。
私はゆっくり味わった。
「ごちそうさまでした。
美味しかった〜
シチューとろける〜」
って言ってうつ伏せる。
「さっきみたいな連中
気をつけろよ。」
啓司さんは言ってくれるけど
「顔知らないんだから
大丈夫でしょ？」
「声出したらわかんじゃん。
声出させればいいんだから
あぶねーの。
こないだの局のイベントにも
お前を舞台に出せって
電話やメール来てんだぞ。」
私の声は人に言わせると
少しハスキーで、
夜のナビゲーターにはピッタリ
らしく声の印象だと
セクシーで魅力的な
おねーさん らしくて
だけど実際は童顔の小柄な
お胸も豊満とは言えない小娘で
よって顔出しNGなのだ。
まだ周りの啓司さんを
はじめとする番組のスタッフ
さんたちよりも若い
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つくよみ(プロフ) - y0uさん» 想像妊娠なのか…哲也さんをつなぎとめる嘘だったのか…この奥さんなら何でもやりそうで怖い(^_^;) (2018年10月12日 12時) (
レス) id: 582338d1af (このIDを非表示/違反報告)
つくよみ(プロフ) - ユキさん» 名古屋も寒いです((((；ﾟДﾟ))))ようやく日差しが出てきたから少しは気温が上がってほしい。体のことありがとう！ (2018年10月12日 9時) (レス) id: 582338d1af (このIDを非表示/違反報告)
y0u(プロフ) - わ〜やっぱり拉致られてましたね。。奥さま、本当に妊娠してたんですかね？？哲也さんの感じだと妊娠と致したタイミング合ってない気配だったけど。。想像妊娠からの想像流産、なんて・・・。田崎さん家の猛獣さん達よろしくお願いします！！ (2018年10月12日 9時) (レス) id: 52f1b0de91 (このIDを非表示/違反報告)
つくよみ(プロフ) - みおさん» この奥さん、ホントに逝っちゃってる人感満載ですよね。こんな人に巡り合ったことこそストレスだわ（笑） (2018年10月12日 9時) (レス) id: 582338d1af (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - でも悪い役の岩ちゃんポメラニアンも見たいかも名古屋も寒いかな体調崩さないでね( ´-｀) (2018年10月12日 8時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月詠 | 作成日時：2018年10月6日 7時
