【Side Story】Possibility Cross (ページ13)

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『手帖のトビラひらいて』ページ13

＊今、トビラひらいて。

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Nightmare『失敗したらお前を殺す。』

『そんな言わなくたって…って、
そんなことを言っている暇はありませんね』

＊1度元の世界に帰って来ます、と
俺はX-TALEに戻ることにした。
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＊X-TALE:跡地

『久しぶりに帰ってきたような…
気もしなくはないな。』

＊真っ白な世界の中の、
モノクロームな自分。

…色がついているだけ。
それだけで自分が存在していると
理解できるような気がした。

＊…もたついている暇などない。

『…そうだよな。きっと。』

＊そう呟いてから、
『OVERWRITE』を発動させ、
強大なポータルを開いた。

＊モノクロの光が、視界を埋め尽くす。

『Open Sesame!』

＊これが、俺の初めての現実への任務だった。

Nightmare『ふうん…お前もか。』

＊NightmareがCrossの話を書斎で
聞いていると、Errorたちが騒ぎながら
Nightmareを呼びに来た。

Error『Nightmare、inkが…』

＊あいつ、手帖使ったってよ。

＊月海の館:Crossの部屋

『今日は散々な1日だったな…』

＊俺があちら側へ行こうとした時、
誰かがいるような気がしたのだが…

＊やはり、アイツだったのだろう。
意図的に感情を消していれば、Nightmareも
手を出すことなんて出来ないから。

『もしかして俺たちがしていることって、
とんでもないことなんじゃ…』

＊今更気づいたのか、と自分に言いたくなる。

ink『絵本の扉が開くように、僕らの
物語も始まるわけ。わかる？』

＊…聞き覚えのある声。
もちろん、起き上がればそこにはinkがいた。

『なんでお前…ここにいるんだよ』

ink『それは秘密。言っちゃったら
つまんないでしょ？』

＊まぁ別に自分の意思でやってる事だと
思うけどさ…とinkがぼやく。

ink『そうだ、Cross。
ひとつ君に忠告しておこう。』

＊もう君は多分、本来の君じゃない。

＊だからこそ、『ACT』ひとつひとつに
気をつけた方がいいと思うよ。

ink『じゃあまたね、Cross！
また多分ここ来ると思うよー！』

Error『この不法侵入野郎！
お前マジで何してるんだy…』

＊これから何が起こるのだろう。
少しずつきっと、Dreamたちも動き出す。

＊…歴史を変えるような『OVERWRITE』の
行方を、今は見守っていよう。

＊頭の中でそう思いながら、
Crossは手帖を見つめるのだった。