第4話 俺が決める ページ6
そして、山崎、千鶴が何故か暗い顔をして広間へやってきた
山崎「…血が止まらず、焼きました」
その言葉に皆顔を引きつらせる
山崎「ですが、このまま目を覚ますことは無理ではないかと」
今度は身を乗り出すものが現れた
しかし、冷静な左之助によっておさまった
左之「山崎、お前が言うには生きるには薬を使うしかないってことか」
山崎「はい」
力不足で申し訳ないと山崎は深く深く下げた
雪村「私が、私がいけなかったんです。
何の確認もせず勝手に枡屋に入ってしまったから」
拳に力を込めているのがよくわかる
山南「しかし、今まで成功の例がありません」
斎藤「総長、彼女がいる前でその話はどうかと」
土方「あぁそうだったな、千鶴お前はAの傍にいてくれ」
雪村「はい、ただ…皆さんの後悔の無いよう」
礼をして広間を去る
土方「どうする、原田」
左之「俺が決めることじゃねぇんだが、彼奴が判断できねぇってならな」
永倉「お、おい山南さん、あんたなりに改良したんだろうな…?」
山南「…はい、しかしまだ完成ではありませんが」
狂うかもしれない、けど生きることが出来るかもしれない
これは1つの賭けのようだった
左之「当たり前のことだ、俺はたとえ羅刹になってしまっても生きてほしい」
沖田「それはそうですよね、けど狂うかも知れないですよ」
左之「あぁ、それも承知だ」
これは後悔してはいけない、千鶴も言ってた
井上「私は原田君がそう思うのなら何も言わないよ」
近藤「しかしなぁ…小桜君を実験台にしているようでいい気はしない」
沖田「だったら今から隊士一人実験台になってもらえばいいんじゃない」
平助「総司!!お前何言ってんだよ」
近藤「総司、物騒なことをいうな。隊士は犠牲にできん」
左之「あぁ、だったらAに飲ませる」
永倉「左之!!自分が何言ってるのかわかってんのか」
左之「あぁ、彼奴のことは俺が一番分かっているはずだ。彼奴は俺が生かす、俺が守る」
土方「原田、お前その言葉忘れんなよ」
原田「あぁ、」
その夜、屯所内に古高の叫び声とは別の声が聞こえたと隊士が言う
120人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
kirakirahikaru0(プロフ) - 涙がとまりません!!素敵な作品でした。 (2019年7月6日 22時) (レス) id: 094bc50104 (このIDを非表示/違反報告)
彩楓(プロフ) - 涙が止まりません!!このお話に出会えて本当に良かったです!これからも頑張ってください! (2016年10月11日 16時) (レス) id: e14b6601c7 (このIDを非表示/違反報告)
風峰蒼(プロフ) - LOVEさん» うわぁ...もう本当にありがとうございます!感謝の言葉でいっぱいです! (2015年9月27日 7時) (レス) id: dc78d8f89d (このIDを非表示/違反報告)
LOVE - 原田さんは頑張った!だから自分の道を生きてほしい!……………な、な、涙が止まりそうにありません!((涙 これからも頑張ってください! (2015年9月27日 3時) (レス) id: 111dfe4918 (このIDを非表示/違反報告)
風峰蒼(プロフ) - キユさん» ありがとうございます!まさか、こんなに泣いてくださる方がいるなんて驚きました!ありがとうございます! (2015年6月20日 21時) (レス) id: dc78d8f89d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:冬風青 | 作成日時:2014年12月22日 20時