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第25話 私なら ページ27

後先考えず、つっぱしっちまう






そんな短所なのか長所なのか分かんないが、平助のその行動で
少し我にもどった







「俺は.........」







けど、空気はより重いものになる



まぁ、平助らしいと言えばそうなんだがな









トンッ.....









そんな中、何かがぶつかる音がし全員その音がした方をみる


俺ももちろん見たが、その目線の先には障子に少し小さい人の影があった






「千鶴ちゃん。君が思ってること入ってきて話していいよ」







総司は気配に鋭いから気づいていたのか




スッと障子があくと、お粥を持った千鶴がいた






さっきの音はこれは当たった音か








「.....私が、私はAさんのようにはなれないけど、私が大切な者...二つのうち
一つ選ぶってなって、自分がどっちも幸せに暮らすことが
できないかも知れないって...なったら、私なら....」






「仲間がいて、自分が信用してて、頼もしくて、筋を貫いてる人を
選んで、その人が自分がいなくても、自分の意思を受け継いでくれるって
思うから、出来なくていいです...」





千鶴はなんて言っていいのかわからない様子だった




丁寧に一つ一つ言葉を選んでいるのがわかるが、伝えようとしてくれてるのも
分かる。けど.....







「つ、つまり....私は、その人が自分が大切にしていたものを
守り通してくれるって思うからっ.....!!」






千鶴はAの思いを自分で置き換え、俺に必死に伝えていた



その必死さが他のやつにも届いたみたいで…








「左之、Aはお前を取ったんだ。腹にいる子より、お前を。
そして、この新撰組を」







「.....左之、あいつの守った新選組を....お前もこれからも守るのだ」







斎藤は俺に生きる理由を差し出してくれようとした






「俺は、新選組を守りたい訳じゃないんだ....」




けど、あいつの考えと俺の考えは違う







「だったら、原田くんの考え通りにいきればいい」





近藤さんは満足そうに頷く







「…俺は、生きる、意味も、理由もないってのに・・・・っ」




「原田君、君は新選組を守りたいわけじゃないといったな」



「だったら、君の考えは何か・・・それが理由となるはずだ」





真っ直ぐ、きれいな目で俺を見つめ、綺麗ごとを言う

第26話 説得→←第24話 一番嫌な思い



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kirakirahikaru0(プロフ) - 涙がとまりません!!素敵な作品でした。 (2019年7月6日 22時) (レス) id: 094bc50104 (このIDを非表示/違反報告)
彩楓(プロフ) - 涙が止まりません!!このお話に出会えて本当に良かったです!これからも頑張ってください! (2016年10月11日 16時) (レス) id: e14b6601c7 (このIDを非表示/違反報告)
風峰蒼(プロフ) - LOVEさん» うわぁ...もう本当にありがとうございます!感謝の言葉でいっぱいです! (2015年9月27日 7時) (レス) id: dc78d8f89d (このIDを非表示/違反報告)
LOVE - 原田さんは頑張った!だから自分の道を生きてほしい!……………な、な、涙が止まりそうにありません!((涙 これからも頑張ってください! (2015年9月27日 3時) (レス) id: 111dfe4918 (このIDを非表示/違反報告)
風峰蒼(プロフ) - キユさん» ありがとうございます!まさか、こんなに泣いてくださる方がいるなんて驚きました!ありがとうございます! (2015年6月20日 21時) (レス) id: dc78d8f89d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:冬風青 | 作成日時:2014年12月22日 20時

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