槍使いの嫁の物語

第１８話　覚悟と理性 ページ20

「…ッ分かった」







それからしばらくし

土方は何かを覚悟したように唇をかみうなづいた






「土方さんは分かってくれる・・・っ」






左之助はAを抱きしめたまま、目を閉ざした









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「・・・左之さん。死んでは駄目だ、よ」







「A・・・？」







「・・・駄目だっ、よ」




急に話し出したAに戸惑った原田






でも、話せたことが何よりうれしくそんなことどうでもよかった






「だったらお前も生きてくれ！！生きてればっいいことがある！！」






もう血を吸っているわけではなく、抱きしめあっている







きつく、きつく抱きしめ、相手が生きていることを抱きしめる







土方は、手にかけた刀を離すことが出来ずに、迷っていた






「土方さ、ん？・・・私だけ殺してくれないか」









理性を何とか持ち直したA









「土方さんっ俺はこいつと一緒に生きたい」









「お前等ぁっもう勘弁してくれ・・・」

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