槍使いの嫁の物語

第１２話 死ねないよ ページ14

「A、原田は撃たれた。今後に影響はないが」




「だから、安心して今日は寝ろ」





頼むから…






それは土方さんが、今発することが出来る言葉だった




「はぁっ寝れないよっ、苦しい…」



「今日がっ私の最後」




「んなこと言うな。お前にはこれからやってもらわねぇといけないことが
山ほどあるんだ。俺たちの夢がかなう時が違づいてんだよ」




土方さんは私が手に持っている刀を握りしめて
これ以上私に血を吸わせまいと、体を動かないようにしてくれている





でも、それがもっと苦しくなってるんだよ





「土方さんっ、もう…だめだっ」




「殺して…貴方に殺されるのなら、私は…」





「くそっ、左之を呼んでくる、待ってろ」



行かないで…手を伸ばすが


土方さんは急いでいて届かなかった





「自分で、死ぬよ…」



刀を手に取り腹に突き刺す



武士として死ぬよ




力が抜けていく






ばいばい。





羅刹でも腹は斬れたよ









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あ、れ









羅刹って…心臓、首はねなきゃ









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死なないんだった

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