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「・・・・・・数が多くなった?」

削ぎながらも一向に減る気配が見えない巨人達。
削ぎ続けるうちにだんだんガスが減っていく。
このままではまずいかと本部へ補給しに行こうか迷いながら本部の方を見つめたその時、

「・・・・・・なんだ、アレは――」

すでに本部は巨人達によってボロボロにされており、兵士たちが無事かさえもわからないような状況だった。

「あんなんじゃ補給できない・・・・・・」

どうしたものかと辺りを見回す。
すると、地面に転がっていた上半身を損失している兵士の立体起動装置を見つけた。
致し方ないかと、残ったガスでその兵士の隣へと降りたつ。
そして敬礼をし、跪く。

「貴方の意思は私が引き継ぎます・・・・・・――ご苦労さまでした」

そう言って合掌してから装置を外し、自分のものと付け替えた。
行くかと呟きながら再び視線を本部の方へ戻し、本部へとガスを吹かす。
だがしかし、ついたはいいものの中には誰も居なかった。
ソレに加え、辺りはボロボロでここで巨人との戦いがあったことを物語っている。
全員食われたのか?と疑問に首を傾げていると、遠くの方で緑色の円弾が撃たれ煙を上げている。

 面倒くさいと思いつつだるい体を引っ張りながらも円弾が上がった方へとまた飛んでいく。
そしてようやくウォールローゼの壁上についた時にはなにやら精鋭班と巨人化した男が開閉扉の穴を塞ぎにかかっているという作戦を聞いた。

「お前さんも行きたいかね?」

 ボーッとその作戦の様を見ていると、隣からいきなり声をかけられる。
話しかけてきた主にゆっくりと視線を合わせるとそこには老人がたっており、にこやかに私を見つめていた。

「これは失礼。私はピクシス、れっきとした兵士だ。司令をやらせてもらってるよ」

 私の視線が気になったのか、聞いてもいないのに名乗ってくるピクシスという名の司令官。
司令官というのだから、きっとこの作戦を立案した本人なのだろう。
一体誰なのか知らないが巨人化した男に大岩を担がせて開閉扉の穴を塞ごうなど普通では考えられない。
まず間違いなく巨人化した男は危険分子として早々に始末の対象になって然るべきだ。
なのにそれすら利用するピクシス司令官の作戦は目を見張るものがあった。
そして私はゆっくりと口を開く。

「行くと言ったら止めるのですか?」

 近くにあったガス補給機でガスの補充をしながらピクシス司令に問いかけた。

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設定タグ:進撃の巨人 , リヴァイ , エレン   
作品ジャンル:アニメ
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history(プロフ) - リリーさん» ありがとうございます! (2014年7月16日 17時) (レス) id: 2db8f35077 (このIDを非表示/違反報告)
リリー - 面白いです!これから続編読みに行ってきます!( ・_・)ヾ (2014年7月16日 16時) (レス) id: c496c91bc4 (このIDを非表示/違反報告)
history(プロフ) - 不音 鈴さん» ありがとうございます 頑張って更新していきます (2014年4月5日 21時) (レス) id: 2db8f35077 (このIDを非表示/違反報告)
history(プロフ) - カルラ*さん» ありがとうございます 頑張って書いていきたいと思います (2014年4月5日 21時) (レス) id: 2db8f35077 (このIDを非表示/違反報告)
不音 鈴 - 面白いです次をすごく待ってます (2014年4月4日 17時) (レス) id: 12b00b42d1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2014年3月4日 20時

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