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「入るよ〜」
訪れた人物は分隊長だった。
手に水を持っていることからして大方先程のことでリヴァイにでも頼まれたのだろう。
余計な気を回させてしまったと自己反省をする。
「わざわざもうしわけないです、分隊長」
「いやいやいいさこれくらい。それより体調はどう? 」
「大丈夫ですよ」
「そっか、平気じゃないか」
「日本語通じていますか」
平気だと言っている私の言葉を聞き流し、いいから飲んで飲んでと水と薬を渡してくる分隊長。
そして、静かにベットの脇に座った。
「Aは気の使い方が下手だね。いや使ってる意識はないのか。そんなに人と関わったり信じたりするのが怖いのか?」
「そんなことはないです。信じはしないですけど」
「でもさ君が強がることで周りが心配したりすることには気づいて欲しいかな。今は信じることができなくて気づけなくても少しずつでいいから」
「ぺトラさんにしても分隊長にしてもなんですか。私は大丈夫です。それにいいましたよね、詮索する人は特に嫌だって」
「ごめんごめん。でもリヴァイと話してるときや班員のやりとりを見ているときは楽しそうだよ。まっ深い意味はないけど。じゃっゆっくり休むんだよ、お休み」
言うだけ言って出ていった分隊長に一体何だったのかと疑問が浮かんだ。
けれど、考えるだけ無駄だという意見に達した私はそのまま黙って布団に入り直して意識を手放した。
そして翌朝。
いつも通り1人で朝食事をとっているとエレンがご飯をのせたトレイを持ってきて隣に座る。
それを訝しげな顔で見ればエレンと視線があった。
「お前昨日途中からいなかったけどなんかあったのか?兵長もほっとけって言ってたし」
「なんもないよ。ただ訓練が終わったあとそのまま寝ちゃっただけ」
「まぁそんなんはいいんだけどさ」
「いやいやエレンが聞いたんじゃん。」
「それよりも昨日、一週間後の壁外調査について説明をふくめた会議やったんだぞ!」
エレンは人の話を聞かないし会議をしたなんて話聞いてもいない
「どんな話したんだ?」
「陣形とか俺らの役割とかまだあった気がしたぞ」
「したじゃなくてあるでしょ、どんな作戦や目的とか」
「あぁ それもあった」
「どんな――」
「人に聞いて作戦を理解しようとナメたことする前にこの資料に目を通せ。昨日の会議の事すべてのっている。当日までにそのクソみたいな頭に全部叩き込んでおけ」
と、人の言葉を遮りドンッと目の前に大量の資料をおくリヴァイ
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history(プロフ) - リリーさん» ありがとうございます! (2014年7月16日 17時) (レス) id: 2db8f35077 (このIDを非表示/違反報告)
リリー - 面白いです!これから続編読みに行ってきます!( ・_・)ヾ (2014年7月16日 16時) (レス) id: c496c91bc4 (このIDを非表示/違反報告)
history(プロフ) - 不音 鈴さん» ありがとうございます 頑張って更新していきます (2014年4月5日 21時) (レス) id: 2db8f35077 (このIDを非表示/違反報告)
history(プロフ) - カルラ*さん» ありがとうございます 頑張って書いていきたいと思います (2014年4月5日 21時) (レス) id: 2db8f35077 (このIDを非表示/違反報告)
不音 鈴 - 面白いです次をすごく待ってます (2014年4月4日 17時) (レス) id: 12b00b42d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:s | 作成日時:2014年3月4日 20時