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一人でに心の中でツッコミを入れつつもこの最悪な状況を打破するために三人で掃除をすることになった。
まずは上のホコリからの掃除を俺、いらない物の破棄ともの拭き係の担当が兵長、散らばった本の整理がA担当になった。
与えられた分担を黙ってもくもくやり続けるが・・・・・・
「・・・・・・あっ」
Aが動く度にバサバサッと本が辺り一面に散乱する。
そんなAをなんとも言えない視線で見つめた。
掃除が下手とかそういうレベルの話ではない。
そして、視界の端では落とした本から出る舞い上がった埃へ明らかに苛立ちを抱えている兵長がいた。
「ゴホッ・・・・・・ゴホッ」
「オイテメェ、綺麗にした端から汚くしやがって」
「だから・・・・・・ブフッ」
またリヴァイ兵長に顔を踏まれてるAを横目になんだかんだ言って多少バイオレンスだけどオルオさんとぺトラさんみたいなコンビだなと思ったことは殺されるから内緒にしておこうと思った一瞬だった。
***************
「やっと・・・・・・終わりましたね」
「なんで体中痛いの私」
苦戦はしていたものの途中からやってきたリヴァイとエレンのお陰でやっと掃除が終了した。
けれど、何故か掃除を始めた時よりも終わった今の方が体のいたる所が痛かった。
まぁそれは今私の隣に居る潔癖症をこじらせた男のせいだといえるだろう。
私は女だというのに遠慮なく踏む蹴る叩くのパワハラぶりだ。
今度エルヴィンにあったらチクってやろうと静かに心に決めた。
「誰のせいでここまでかかったと思っている。自業自得だ」
「だとしてもここまでやる必要はないでしょ」
「躾に一番効くのは痛みだろう」
「それお前の自論だろ。大体お前は――」
「いいからしゃべるなお前は」
売り言葉に買い言葉で言い合いにどんどん拍車がかかっていったその時、エレンが後ろから私の口を塞いで言葉を遮った。
うざったいと取り払おうとしてもそこは流石に男女の差が如実に出る。
ビクともしないエレンの腕をバシバシと叩いた。
すると、部屋の入り口から怖ず怖ずとこちらを覗き込むようにして苦笑しているペトラ・ラルと視線が合った。
「失礼します。あの・・・・・・兵長」
「ぺトラか。なんだ」
「他の所すべて清掃が完了したので確認していただきたいのですが」
「わかった」
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history(プロフ) - リリーさん» ありがとうございます! (2014年7月16日 17時) (レス) id: 2db8f35077 (このIDを非表示/違反報告)
リリー - 面白いです!これから続編読みに行ってきます!( ・_・)ヾ (2014年7月16日 16時) (レス) id: c496c91bc4 (このIDを非表示/違反報告)
history(プロフ) - 不音 鈴さん» ありがとうございます 頑張って更新していきます (2014年4月5日 21時) (レス) id: 2db8f35077 (このIDを非表示/違反報告)
history(プロフ) - カルラ*さん» ありがとうございます 頑張って書いていきたいと思います (2014年4月5日 21時) (レス) id: 2db8f35077 (このIDを非表示/違反報告)
不音 鈴 - 面白いです次をすごく待ってます (2014年4月4日 17時) (レス) id: 12b00b42d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:s | 作成日時:2014年3月4日 20時