04. ページ29
.
和也「相葉さん、倉持と付き合ってんの?」
雅紀「え?なんで(笑)」
和也「こないだ外で一緒にいるの見ちゃったからさ?もしかしたら……って思って。」
雅紀「……見ちゃって……たの?なんか恥ずかしいわー(笑)」
お昼休みに弁当を囲んで、最近様子がおかしい相葉さんへの疑問をぶつけてみた
答えになってないような答えで、相葉さんは俺の質問をかわす
入学して、同じクラスになった倉持を気にしていたのは気づいてはいたけど
身近な友人の、俺よりはるかに発展した恋愛話を持ち出したのは
やっぱりどこかで、叶わない恋を諦めたくない思いが隠されていたんだと思う
和也「で、どっちから?」
雅紀「どっちからって……ほとんど俺が強引にだけど……。」
和也「そんなに倉持のこと好きだったの?全然、気づかなかったわー。」
雅紀「好きってゆーか……なんっつーか……まぁ、その辺はテキトーに察してよ(笑)恥ずかしいでしょ!」
和也「ふー……ん?」
雅紀「ところでさぁ、今週ジャンプ買ってないの?続きが気になっちゃって(笑)」
俺の話を誤魔化すように相葉さんはヘラヘラと笑う
恋にさえ不慣れは俺は、恋をすれどその先をどうしていいのか分からなくて
ましてや、彼氏のいる相手なら尚更
自分の気持ちを消化していけばいいのか、分からなかったんだ
雅紀「そだ!今日、部活休みだしさぁ?ニノんち行ってもい?」
和也「……へ?」
雅紀「ほら。ジャンプ見に(笑)」
相葉さんは食べ終えた弁当を包み終えて、それを机の端に寄せた
俺が「ノー」とは答えないのを知ってるせいか、俺が「イエス」の返事をしなくても
放課後の予定は俺んちに来ることに決まったらしい
部活のない、水曜日の暇な放課後は
こんな風にダラダラと過ごすのも
悪くはないのかも知れない
.
雅紀「あー、腹いっぱい。午後からは睡魔との格闘だなぁ(笑)」
ポン…って、薄っぺらい自分の腹を相葉さんが叩く
初夏の日差しが窓際の席を照らしつけて
心地よい風がカーテンをわずかになびかせる
相葉さんの言う通り、午後の授業は体育でもない限り寝てしまいそうな
そんな、穏やかな昼下がり
.
1958人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
四葉(プロフ) - 咲さん» 言われるとほんと、ピュワー(笑)初めての恋だからなかなか攻めてはいけないかな……ぐらいで書いてたんですけど(笑)手つなぎ第一歩。次に番外編を書くときはちゅーぐらいさせたいんですけどね( *`艸´) (2015年6月21日 22時) (レス) id: 8fb8ce72d4 (このIDを非表示/違反報告)
四葉(プロフ) - やっこさん» 初めまして(〃艸〃)ありがとうございます!黒い(`・3・´)さんも書いてるのはとても楽しいんだけどね(笑)今回は黒い部分は封印して、爽やか一直線(ちょいダサ)でいけたらなぁって思ってます( *`艸´)完結する頃に(`・3・´)さんの人格変わってませんように(笑) (2015年6月21日 22時) (レス) id: 8fb8ce72d4 (このIDを非表示/違反報告)
四葉(プロフ) - 奈穂さん» 全巻読んだのか私……よく覚えてないんだけどー|ω・`)全国制覇したのかしらん?押入れにしまっておいた(つもりだった)のに親にいらない本と思われて捨てられちゃったんだけどね(´;ω;`) (2015年6月21日 22時) (レス) id: 8fb8ce72d4 (このIDを非表示/違反報告)
咲(プロフ) - ピュアピュアで可愛い二宮くんのお話ありがとうございました(*´艸`*)手を繋ぐのに物凄いエネルギーと勇気を使って行動におこす、それも青春の1ページですね(*´艸`*)そんな可愛い想い出私も欲しかったです(笑)番外編も期待してます♪本編の続きも楽しみにしてます♪ (2015年6月21日 7時) (レス) id: edca62902a (このIDを非表示/違反報告)
やっこ(プロフ) - 四葉さんのお話を読ませてもらっているのにコメはきっとはじめまして。黒翔にどっぷりハマって爽やか翔のこのお話にもドキドキして楽しんでいます♪ニノちゃんのその後も読んでみたいです~番外編でも長編でも楽しみにしてます(*^^*) (2015年6月21日 7時) (レス) id: 7f9aa0c8ac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:四葉
作成日時:2015年5月20日 18時