第95話 ページ46
ピーッ。
もう時間は残っていない。
そこで野坂くんと光が動き出す。
「「必殺タクティクス、ザ・ジェネラル！」」
光から野坂くんへデータが転送される。
受け取った野坂くんが私たちへそれを送る。
すると、私の目の前に見えた。
自分の、進むべき道が……！
私たちはがんがん攻め込んでいく。
「ファイアレモネード！…と見せかけてパス！」
ボールは剛陣から灰崎の元へ渡った。
「ペンギンだけじゃねぇ！シャーク・ザ・ディープ！」
灰崎の新必殺技が炸裂、サメがフーチェくんを飲み込み、ボールはネットに突き刺さった。
3―2。
イナズマジャパンがついに逆転した。
残り時間は少ないけど、リ・ハオくんたちは最後まで諦めない。
リ・ハオくんとシンくんがゴールへ向かって突進してくる。
「やるぞ、チャウ・シン！」
「ああ、こんなところで終わってたまるか！」
「たとえ、ここで全ての力を使い果たしたとしても！」
私たちのことをどんどん抜いていく。
「まだこんな力を残していたなんて…」
「いや、君の分析は正しい。彼らの力はすでに限界を超えているはずだ。限界を超え、なお走り続けているんだ。己の信念をかけて…」
私はそれを聞いた瞬間、久遠さんの言葉を思い出す。
「明日人！灰崎！野坂！！」
私は3人に向かって叫ぶ。
☆
「最後に中国チームを止められるのは、お前だけだ」
☆
「「天を崩し、大地を切り裂く！天崩地裂！！」」
リ・ハオくんとシンくんの新必殺技がゴールに向かう。
威力は今までとは桁違いに強い。
「「「ザ・アシュラ！！」」」
三人の足は徐々に後ろに下がっている。
私と明日人と灰崎と野坂くんはそんな三人の後ろにまわり、手で支える。
«あぁっと！いつの間に移動していたのか、稲森、灰崎、野坂、Aの4人も円堂を支えます！»
『うお〜！！！！』
そのボールは円堂の手の中に収まる。
ピッピッピー！！！
そこで、試合終了のホイッスルが鳴り響いた。
勝っ……た……？
私たちはその場に座り込む。
それと同時に、私の目に涙が溜まっていく。
世界に、行けるんだ……
それがなんの涙かは、私にも、わからなかった。
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神崎 奏(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます！めちゃめちゃうれしいです！！ (2020年4月13日 17時) (
レス) id: 2b665a7700 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - とっても面白いです♪ (2020年4月13日 14時) (レス) id: b227610430 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神崎 奏 | 作成日時：2020年4月3日 18時
