第71話 ページ22
「その頃神門さんはマネージャーではなかったんだね」
☆
「とにかく、あなた達の初戦、お手並み拝見といかせてもらうわ」
☆
「あの頃は、勝ってサッカーを取り戻すんだって事だけ考えてました」
☆
「俺たち、今までサッカーに救われてきた。辛いことだって乗り越えられてきたんだ。だから、サッカーは渡さない。いつか絶対に取り返す！」
・
「さー、皆さん！他にもお知らせがありまーす！」
つくしちゃんがやってきてそう言う。
「神門杏奈ちゃん！今日から私と一緒にマネージャーやってくれまーす！」
『ええええええ！？』
☆
懐かしい……
「じゃあ第2位は誰なの？」
「んー、あ！ヨネさん！木枯らし荘の管理人さんなんです！ヨネさんは今もこの合宿所でご飯を作ってくれているんです！」
「そっか！まさにイナズマジャパンを支える縁の下の力持ちって訳だね。それじゃあ稲森くん、印象に残った選手ではない人栄えある第1位は誰かな」
「第1位はやっぱりあの人かな」
「あの人？」
「趙金雲監督です！」
あーね。
私は監督の顔を思い出してまたまた苦笑いしてしまう。
「監督と出会って感じました。どんなに高い壁でも、自分自身に負けずに特訓すれば、乗り越えられるって」
明日人………
明日人の言葉に微笑んでいると、紀村さんが私の方を見る。
「Aさんは、監督の練習の意図をわかっていたのかい？」
「え……ぁ…いえ！私は、土壇場になった時に練習の意図に気づいて、皆に指示していただけで、頑張ったのは監督とみんなです」
そう言うと紀村さんは頷いてそれをメモすると、野坂くんの方を見る。
「では次に野坂くんだね。君に用意したテーマは今だから言える印象に残ったお出かけグルメベスト3だ」
ん？
「え」
「わかりました。いいでしょう」
野坂くん……あんた何者だ一体。
「どうして僕にこのテーマを？」
「野坂くんはチームメイトの西蔭くんと食べ歩きをしているという噂を聞いてね」
「なるほど。さすがの取材力です」
「では早速聞かせてほしい。今だから言える印象に残ったお出かけグルメベスト3は何かな？」
「あえて言うなら、あの時のアイスです」
アイス……？
「第3位は炎の激辛ハバネロペッパー味ですね」
「うわっ、辛そう」
明日人がそう言って驚くが私は野坂くんを見る。
「まさかそれ、西蔭くんに食べさせたの？」
「そうだよ」
「謝れ西蔭くんに」
「第2位はあのしろうさぎ本舗の名物。しろうさぎまんじゅう」
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神崎 奏(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます！めちゃめちゃうれしいです！！ (2020年4月13日 17時) (
レス) id: 2b665a7700 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - とっても面白いです♪ (2020年4月13日 14時) (レス) id: b227610430 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神崎 奏 | 作成日時：2020年4月3日 18時
