第67話 ページ18
「明日人の言うとおりだ。俺たちは一星を助けて試合にも勝つ！よし皆！後半戦もいくぞ！」
円堂の言葉に私は頷いて、一星くんの手を取る。
「一星くん、絶対に大丈夫だから。信じてね」
ピーッ。
後半開始。
FWが灰崎とヒロト、MFが私と野坂くんと明日人と氷浦と一星くん、DFが岩戸と万作と坂野上くん、そしてGKが円堂。
一星くんはよろよろになりながらもボールを蹴って走り続ける。
私たちは一星くんにパスを出し続ける。
一星くんがボールを取られても、何度も何度も。
「一星くん！」
一星くんを試合に出すことを渋っていた灰崎たちも腹をくくって一星くんのサポートに回る。
〈Noside〉
もう何度目かわからない仲間からのパスを受けた時、一星の脳裏に円堂たちと話したことが蘇る。
☆
星空の下での円堂の言葉。
「どんなことがあろうと忘れるな。ここには俺たち仲間がいる。チームがある。ここがお前のいる場所だ」
☆
「一星！」
☆
自分が危なかった時助けてくれた稲森。
「一星惜しかったな。ナイッシュー！」
☆
「一星くん！」
☆
刃物で切りつけられたのに、最後まで一星を信じてくれたAの言葉。
「一星くんが心の底から悪い人だって、思いきれないんだ。多分、一星くんのことが好きなんだと思う」
☆
「いけ！一星！」
一星は、仲間からのサポートをうけ、新たな光を放つ。
〈Aside〉
アンドレアスくんが一星くんに迫る。
「しまった！」
「もらった！」
「一星！」
一星くんはアンドレアスくんを見違えるような動きでかわした。
『あっ！！』
「やっと会えたね。一星光くん」
野坂くんの言葉に私たちは驚きを隠せない。
亡くなったのは、充くんのほうだったってこと！？
一星くんはドリブルで皆をかわして進んでいく。
「アンドレアス・ベボ。お前の癖は分かっている。フェイントをかける時、移動する方向の手が動く！」
一星くんは相手の動きを読み、アンドレアスくんからボールを奪った。
「君のスライディングは、目線でタイミングが読める！」
ヒソカくんのタックルも、ジャンプで軽々かわした。
「パワーはあるが、細かい動きに対応できない！」
コンドルくんも抜き、前に進んでいく。
「調子に乗るな！レッドホットチリ・メテオ！」
「一見ランダムに見えるが、隕石の落下には法則性がある！」
一星くんは恐れずに突き進んでいく。
隕石まで軽々と突破できると、残すはGKただ一人となった。
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神崎 奏(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます！めちゃめちゃうれしいです！！ (2020年4月13日 17時) (
レス) id: 2b665a7700 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - とっても面白いです♪ (2020年4月13日 14時) (レス) id: b227610430 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神崎 奏 | 作成日時：2020年4月3日 18時
