*☆苦めのコーヒーを神様と。☆* 【妖怪ウォッチ】 (ページ3)

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二杯目「帰宅に嫌がらせ」ページ3

朝起きてブラックコーヒーを淹れ、ゆっくりと飲む。

そういえばと、コーヒーカップ片手に昨日の穴がある部屋を確認する。

やはりある。特に変化は無い。

…私はこれから仕事なのだがいない間何かあっても困る。

向こうの黒魔術の連中が原因なら嫌がらせ気分でビーストとか召喚されかねない。
ましてやいない間出て来て部屋とかこの辺荒らされたら、と考えたら青筋がピクリと反応する。

A:はぁ……とりあえず会社…

強張った表情を直し片手にある真っ黒なコーヒーを飲み干し、家を出る準備を始めた。

間

家を出る前に再度穴を見る。

A:何も無い事を願おう…

無駄に力は使いたく無いし…と家を出た。

～～～

一日ももう早く、帰宅。

そういえば会社の後輩からアイスを貰った。…旅行のお土産だぁとか言ってたがどう見ても市販の棒アイス。
風呂上がりにでも食おう。家の中が荒れていなければの話だがね。

不安に思いながら玄関を開けると、静まり返っていて、問題の穴がある部屋を覗いた。

どうやら荒れている様子は無い。一つ安心。

周りに変化があったような気配は無い。もう一つ安心。

冷凍庫に貰ったアイスをしまう。

A:…あんな長時間変化無いんだから大丈夫だろ…風呂はいろ。

～～～

浴槽に浸かってため息を吐いた。

A:…早めに上がろうかな…いや、あと5秒…

寝起きの時のお約束文句ごとく言って……結局10秒経ってから上がる。

～～～

A:は。

ドライヤーが壊れている。

いや、昨日は動いていた。ヘアドラもご臨終。使う機会が無いコテも。

髪関連の物が全部使えなくなった。

A:(……向こうの世界からの嫌がらせか…あ、アイツならやるなコレ…)

…あ？こっちの話。向こうにも色々な神様がいんのよ。

A:ﾊｧ…

ため息を一つ。
髪を軽く吹いて肩にタオルをかける。

服装的には今首回りがちょっと広い白の薄めなインナー…まぁサイズが大きかっただけなんだけども…
直しても直してもすぐ片方の肩が出てしまう辺り本当に買うものを間違えたとつくづく思うよ。

クーラーが効いた部屋に入れば自分から湯気が出てるのがわかる。もう少し拭こう。

そして例の棒アイスを取り、奴がいる部屋へと向かった。

本当にいい事なのか悪い事なのか…穴がある部屋が私の寝室だ。

部屋に入り、音楽プレーヤーで洋楽をかけ、それに合わない格好でベッドにポスンと座り、
アイスの袋を開けた。