*☆苦めのコーヒーを神様と。☆* 【妖怪ウォッチ】 (ページ14)

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十三杯目「あの時そんな事思ってたんだぁ集」ページ14

そうすると、風のような物が私を拒もうとする。

…簡単には入れないようだ。

妖力を最大限に出し、その風に立ち向かうのだが、

不覚にも耐え切れず、飛ばされてしまったらしい。

数秒、放心だったらしく気がつけば弾力のある…布団？のような物に自然に受け身を取る形でいた。

…背中に違和感があった。

…すると人間が先程きた物体をあの空間の上に貼った。

そこには『一方通行』の文字が書いてあった。

人間が現代の飲み物を淹れてきた。

人間は少々席を外す、と告げて部屋を出た。

………………

…………苦い。

*** (～ベランダ)

人間が窓際に私を呼んだ、と思えば一言を言い、私の腕を引っ張った。

その行動から一瞬言葉が失う。

それだけでは無く、

人間が手すりに腰掛け、後ろに重心をかけ始めた時、

生前の鮮明に覚えている記憶が一瞬過った。

そして、無意識に人間の手を引いていた。

余計な事は承知している。

…話し始めた口が止まるはずも無い。

私は何をしている。

***(盗撮機破壊～)

人間が私を呼んだかと思えばと思えば私から何かを払い、糸くずだと言った。

人間:そんなことよりこの手紙を見てくれ、君がどうしたら帰れるのか、書いてあるよ。

手紙を私に押し付ける。

『～ご自宅に迷い込んでいる方はその方の世界からの何かしら干渉、または時間経過で元の世界に戻ることが出来るようです～』

A:君の世界からの干渉…何か心当たりはある？

…あの時計の事か。

？:……あぁ。

ケータ達が運良く私を呼ぶとは限らない。…となれば時間経過と考えるのが自然だ。

人間:けどずっとこの部屋に居る、というのも億劫でしょう？来て、案内するよ。……そんなに広く無いけどね。

そう言ってくるこの人間が怪しくて仕様が無い。

***(朝～)

書斎のような空間を紹介された。

この部屋には何か特別な妖気は感じなかった。

故、その中の一冊手に取る。

主に歴史、政治、医学、薬学、の書が多く見受けられた。

端の方に小説。

『散らぬ辛さよ君よ知れ』

手に取り、開くと、

『願う幸が増えるほど何かが私を蝕んでいった。その分、誰かを呪わざるを得ない。だが人を呪わば穴二つ。足りぬ体の残骸は見えぬ背に積もる。口惜しい。口惜しい。』

…不快だ。…書を閉じた。

…少し部屋から出て見るか。

？:…居間がやけに広かったな。