Ep.28 ページ30
｢パレニア.....。油絵で有名だったと言われている、あのパレニア王国..？｣
｢プリンセスがご存知だとは...嬉しい限りでございます。
その通り、パレニアは油絵の具の質が良く、その上大量に生産しておりました。勿論、油絵を使う芸術家も増えました。｣
｢けど、そんな穏やかだったパレニアは王の暗殺により国がバラバラになり、行く行くは滅亡した....そうよね？本で読んだ。｣
私が絵にハマったのは、芸術の裏に隠された歴史が何より面白かったから。
だから小さい頃、よくそんな本を探しては買い込んで、読み漁っていたっけ..。
男は驚いたような顔をすると、こちらに近づいてきてそう言った。
｢..やはり、我々の目に狂いはなかった.....プリンセス、改めてお願いを申し上げとうございます。｣
｢......。｣
｢この国の、パレニア王国の賑わいをもう一度....我々に見せてはくれませんか..!!｣
あぁ、この人達は悪い人達じゃないんだ..。
自分達の国を、愛しているだけ..。
やり方を、少し間違ってしまっただけなんだ。
..でも。
私は..お姫様なんてしたくない。
ルパン達と居たいし、泥棒だって悪い事だけど楽しいのは事実。
何より私は、次元と一緒にいるってもう決めた。
｢...少し、考えさせて欲しい。国を背負うなんて難しいから。｣
｢勿論でございます。この城は貴方様の物。ごゆっくりなさってください。あぁ、申し遅れました。私はアレンと申します。何かあればお呼びください。｣
男___アレンは深くお辞儀をすると、
｢パレニアに神の祝福を。｣
と言って扉から出ていった。
後ろに控えていた大勢の男達もアレンについて行き、次元と私のみがこの部屋に残される。
｢次元....こっちへ、来てくれる？｣
次元が私の言うことを聞いてくれる..つまり仲間だという事だけが、私の心の救いであった。
次元は私の言う通りに此方へ寄ってきて、私をジッと見つめている。
｢...次元が私を見つめてくれるなんてさ。こんな状況じゃなきゃ、幸せだろうな。
ねぇ、覚えてる？私が一緒に居るようになったばかりの頃、次元とよく喧嘩したよね。
私のお気に入りのコップを次元が割ったり、私が次元のシャツをくしゃくしゃにしちゃったり。｣
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スノウ(プロフ) - sakuramikan182さん» やったぁ！！！ありがとうございます！ (2020年10月5日 18時) (
レス) id: 4bf735c37e (このIDを非表示/違反報告)
sakuramikan182(プロフ) - スノウさん» やっと更新しました..！是非読んでくださると嬉しいです！ (2020年10月3日 19時) (レス) id: 479b7fd337 (このIDを非表示/違反報告)
スノウ(プロフ) - 更新頑張ってください！！ (2020年7月8日 14時) (レス) id: 4bf735c37e (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - sakuramikan182さん» そうですか。余計な、お節介を言って申し訳ありませんでした。 (2020年3月13日 9時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
sakuramikan182(プロフ) - 遊星さん» コメントありがとうございます、作者です。ずっと更新しなければと思い続けていつの間にか月日が経ってしまっている状態です....。多忙のため更新が遅くなり本当に申し訳ないです。気長に待って頂けると喜びます!! (2020年3月13日 8時) (レス) id: 479b7fd337 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかん@ | 作成日時：2019年12月7日 10時
