Ep.27 ページ29
｢"何をしたか"...から答えましょうか。我々は次元大介とプリンセスを眠らせ、ここまで連れてきました。
プリンセスはこの寝室でお休みになられ、次元大介は起こして拷問しましたがなかなか口を割らないため催眠にかけています。｣
｢さい..みん..？｣
｢左様でございます。主をプリンセスとし、一生服従する催眠。｣
横目で次元を見ると視線が合う。
そうか、催眠の力で命令にすぐ従えるようにこちらを伺っているのだ。
｢...じゃあ..私が願えば貴方立ちを殺すの..？｣
｢それはありえません。既に仲間だと植え付けておりますので。｣
圧倒的な支配とその威圧に、手の震えが止まらなかった。
けれど、いつの日か手を握ってくれた次元の温もりを記憶の中から引っ張り出して心を落ち着かせる。
｢.....貴方達がとんでもないサディストだってことはわかった。...次は目的を聞こうかしら。｣
｢勿論でございます。我々の目的は、プリンセスの力で国を復興させる事です。
プリンセスA、貴方様の才能は素晴らしい。芸術に溢れ、時として優しく、時として激しく....そんな貴方様の絵に我々は感動を覚えたのです!!｣
男は手を広げて段々と声を張り上げていく。
すると、何やら窓の外から騒がしく人の声が聞こえた。
｢姫を出せ!!｣
｢プリンセスに会わせろ！｣
｢待ちくたびれたわ！｣
私は窓に近づき閉ざされていたカーテンを少しばかり開けると、ガラス越しに私が今いるのであろう建物に何百人...いや、何千人もの人々が押しかけているのが見えた。
｢..これは....。｣
｢丁度いい。我が国の復興をまちわびている国民でございます。国の滅亡の時、命からがら逃げ続けた民達。これこそがこの国の復興のための財産なのです。｣
｢さっきから..復興、復興って.....。そもそも、国って何？
.....もしかして。｣
｢お気づきになられましたか？そうです、ここは日本ではありません。
聞いたことはありますか？とうの昔に滅びた国、パレニア王国。ここはかつてのパレニア王の城跡でございます。｣
もう一度窓の外に目をやると、城を囲む塀の外はずっと続く森。
こんな場所が日本にあるなんて思えなかった。
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スノウ(プロフ) - sakuramikan182さん» やったぁ！！！ありがとうございます！ (2020年10月5日 18時) (
レス) id: 4bf735c37e (このIDを非表示/違反報告)
sakuramikan182(プロフ) - スノウさん» やっと更新しました..！是非読んでくださると嬉しいです！ (2020年10月3日 19時) (レス) id: 479b7fd337 (このIDを非表示/違反報告)
スノウ(プロフ) - 更新頑張ってください！！ (2020年7月8日 14時) (レス) id: 4bf735c37e (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - sakuramikan182さん» そうですか。余計な、お節介を言って申し訳ありませんでした。 (2020年3月13日 9時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
sakuramikan182(プロフ) - 遊星さん» コメントありがとうございます、作者です。ずっと更新しなければと思い続けていつの間にか月日が経ってしまっている状態です....。多忙のため更新が遅くなり本当に申し訳ないです。気長に待って頂けると喜びます!! (2020年3月13日 8時) (レス) id: 479b7fd337 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかん@ | 作成日時：2019年12月7日 10時
