桜舞う、儚き恋２ (ページ4)

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第31話ページ4

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今日はあの日からもう８年…８年前のあの日を思い出すと今も心が締め付けられる…

今もAが言った「ありがとう」の顔が脳裏から離れない…
今は生きているから良いものの、もしあの時Aも死んでしまっていたら…

きっと俺も変わってしまっていただろう…

シロに花を手向け終えて帰ると何やら騒がしくて俺はそこへ行ってみるとどうやら他里から来た若い男が何人か引き連れてやって来ていた。

「この村には若く美しい姫君がいると聞いた、どうか顔合わせだけでも出来ないだろうか」

それを聞いてAの事だとすぐにわかった。

俺は無駄だと思ってその人に俺から言う事にした。

アシュラ「Aは多分出てこないですよ、あいつずっと引きこもっちゃって…」

「貴殿はその、A姫の御家族か？」

そのA姫の言葉にAは姫じゃないと言おうと思ったがどうでもいい事は後にした。

アシュラ「まぁそんな所です、なのでお引き取りください」

「そこを何とか御兄様！一目だけでも！」

アシュラ「お兄様って言うな！」

すると騒騒しいこの場所に兄さんが来てしまった。

インドラ「何事だ」

兄さんをみたこの人は兄さんを見て言う。

「何たる美しさ…もしやあなたがA姫か！？」

その言葉に俺は耐え切れずに笑ってしまった。

インドラ「…帰れ、お前にAを会わす事は無い不愉快だ」

そう言って戻って行ってしまった。

アシュラ「あの人は俺の兄さんです」

そう言うと「誠か！？」と驚くその人はなんか面白い人だなぁなんて思った。