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第50話 ページ23
A視点
目が覚めると少し暗くて寝心地の悪い場所に横になっていた、薄らぼやけてみえる視界には誰かがそばに居るのが見えた。
貴女「インドラ…？」
そう声をかけるとぼやけてみえるその人は「起きたか」と私に声をかけた。
目を擦ろうとすると何故か腕が動かない、気付けば腕は後ろ手に縛られていて足もまた同様に縄で縛られていた。
ハッキリした視界にはすぐ横にインドラが座っていて自分の傷の手当をしている様だった。
途端に全てを思い出す…
貴女「インドラ…どうしてこんな事をするの？
忍宗を継げなかった事は残念だけど、これはやり過ぎだよ」
インドラは尚も自分の傷の手当を続けながら言った。
インドラ「忍宗の事はもうどうでも良い
今は俺を否定した父上やアシュラ、そして忍宗を全て破壊する」
私は言葉が出なかった…悲しくて悲しくて、言葉にならなかった…
私は寝返りをうった、今インドラを見ていると涙が溢れてしまいそうだった…
心を整理する時間が欲しかった、それを察してくれたインドラは私に何も話しかけなかった。
しばらくして夜が明けた、再び寝返りをうつとインドラは壁に寄りかかって寝ていた。
よく見ると凄い傷の量…きっとアシュラがやったんだろう。
…今頃心配させてしまっているのかな、心優しいアシュラの事だ、ちゃんと寝れているか心配だ…
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作者名：わん | 作成日時：2022年9月29日 18時
