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8章 ページ10

本能寺サンの胸に輝いていたクリスタルは砕け
もとの姿に戻り始めた

『本能寺サン!』

あたしが駆け寄ろうとする前に誰かが
先に彼女に近づいた

あたしは足を止めその人物を見ると先ほど
本能寺サンに突っかかられていた少女だった

しかしその瞳は憎みの瞳ではなくまるで泣きそうな
瞳をしていた

ともかくこれで一応一安心だろう
ほっとして来たら急に全身の力が抜け
フラッ ドサッ まるで眠くなった様に意識が薄れていく
その感覚に身を任せながら、あたしは意識を手放した


そして最後に見たものはさつきと大輝が倒れたあたしに
駆け寄る姿だった


Aが気絶したあと


さつき「A、A! どうしよう・・・」
さつきが泣きそうな表情をしながら
隣にいる青峰を見る
しかし問われた青峰にもどうにかできるほどの
頭脳は持っていない←悪かったなby青峰

すると後ろから

征「心配要らないよ 一度に大量の力を使って
  気絶しただけだから」


いつの間にか
Aの首に手を当て様子を見る赤司

征「白奈」

赤司は後ろを向かずに誰かを呼ぶ
そして赤司の後ろには先ほどまで本能寺のところにいた
少女が立っていた

白奈「はい、何でしょうか 赤司様」
深々とお辞儀をしながら赤司の命令を待つ白奈

征「彼女の傷を直してあげてほしい」

そう赤司がいうと承知しましたという声だけが聞こえ
彼女の姿はどこにもない
シュゥゥゥ・・・
Aの頬に出来た傷が治っておく
他にも所々切れていた足の傷もきれいさっぱり
無くなっていた

そして白奈が姿を見せるとAの傷は
全て消えていて静かに眠っている

赤司はそれを見るとAの側へと近づき
そしてAを横抱き・・・通称お姫様抱っこを
するとスタスタと何処かへ行ってしまう

しかし不思議なことに彼が通った道で
壊れたものがどんどんと直っていく

他の皆は呆然とその姿を見送るだけだった

しかしさつきだけは自分とAの鞄をもって
さつき「赤司君 待って!!」

そういって赤司のあとを追いかける
それを見た青峰も頭をガシガシかきながら後を
追いかけようとする

しかしその前に顔だけ後ろに向けると白奈たちに声をかけた

大輝「お前らはどうする?」
しかし返事は結構ですと冷たいものだった
青峰は気にすることなくそのままスタスタと
三人を追いかけた

静かな体育館には佇む一人少女と闇にのみ込まれた
少女だけが残っていた

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ドレミの音符(光闇の魔術師) - *嵐LOVE@智担当*さん» お返事ありがとー これからも頑張るのでそっちも頑張れ!! (2015年1月23日 6時) (レス) id: da4c067486 (このIDを非表示/違反報告)
*嵐LOVE@智担当*(プロフ) - 光闇の魔術師さん、すっごく面白いです!そして…紹介してくれてありがとう!更新待ってます☆ (2015年1月22日 22時) (レス) id: 7c362194a7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:光闇の魔術師 | 作者ホームページ:http://hikari@yami fyanntazi@  
作成日時:2015年1月12日 14時

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