12章 ページ14
ピチチチ 小鳥のさえずりで目が覚める・・・
なんてロマンチックな考えはよして
あたしはいつも通り 昨日は寝坊してしまったが・・・
お気に入りの目覚まし時計の聞き慣れた合図を聞きながら
目を覚ました
いつもは5分くらいボーッとしているのだが今日は
昨日のことを考えてしまい目が冴えてしまっている
目を冷ますために顔を洗いにいこうとして洗面所に
おぼつかない足でフラフラと向かうとバシャバシャと音がする
先客がいるみたいだ 誰だろうと思って覗いてみるとそこには
いつものように不機嫌そうな顔をした弟の優也の姿が
いつでも無愛想で生意気なくせに顔が整っているから
中学校でモテるらしい (バレンタインのチョコの数を見れは
一目瞭然なのだが)
『あはよ 珍しいね あんたがこの時間に起きてるなんて』
声をかけると 眠そうな顔でこちらを向く優也
優也「ああ、姉貴かはよ 今日はこっちは入学式でその準備が
あんだよ」
ふぁあとあくびをする優也
あたしはふ〜んと返事を返すと、入れ替わりに顔を洗う
顔を洗い終わったあたしは制服に着替えると リビングへと
向かった
そこには優雅に新聞を読みながらコーヒーを飲む父さんと
キッチンで鼻歌を歌いながら朝食を作る母さんの姿があった
優也はおそらくまだ着替えているに違いない ネクタイを
縛れずきっと今頃イライラしているのだろう
バコンッ
ほら、ものに当たってる
ドタドタっ 階段を降りてくる音がする
バンッ ドアをおもいっきり開けるとあたしのところに
よってきてずいっと ネクタイを押し付けてくる
これは、ネクタイをしばってほしいという
優也なりの合図なのだあたしはため息をひとつつくと
ネクタイを受け取り縛ってやる
『あんたもう中2になったんだから ネクタイくらい
自分で縛れるようにしなさいよ』
呆れながらもキチンと結んでやると
優也は満足そうな顔をした
あたしと優也が椅子に腰かけると キッチンから
ご飯を持って母さんが出てきた
今日のメニューは ご飯、豆腐の味噌汁、焼き魚
とまあ ザ・日本食といった感じだ
「『頂きます』」
家族で口を揃えながら箸を動かす
相変わらず母さんの料理は美味しい
こうしてあたしの内の平和な朝が始まるのだ
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ドレミの音符(光闇の魔術師) - *嵐LOVE@智担当*さん» お返事ありがとー これからも頑張るのでそっちも頑張れ!! (2015年1月23日 6時) (レス) id: da4c067486 (このIDを非表示/違反報告)
*嵐LOVE@智担当*(プロフ) - 光闇の魔術師さん、すっごく面白いです!そして…紹介してくれてありがとう!更新待ってます☆ (2015年1月22日 22時) (レス) id: 7c362194a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:光闇の魔術師 | 作者ホームページ:http://hikari@yami fyanntazi@
作成日時:2015年1月12日 14時