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何故か今日を境に、私はお爺ちゃんの力だけでなく、其の体質まで引き継いでしまった事が判明した。
然も、其れは幽霊等が視える体質。
……うん、あれは盗一さんだ。
快斗君の憧れで大好きなお父さんだ。
…はあああ、矢っ張り視えてる。
世界一のマジシャン、黒羽盗一はある日行ったマジックの失敗で其の儘還らぬ人となった。
幼かった私も其の現場に居た。
突然の事過ぎて、幼かった私には到底理解出来る筈が無かった。
ただ、茫然と立ち尽くす快斗君の傍に居る事しか出来なかった。
もう一度会って、あの時何が遭ったのか聞きたいとは思ってた…けどね!?
こんな風に再開するなんて誰が予想出来たでしょうか!
私には予想出来なかったですね!はい。
「でも…私だけが視えて、快斗君には視えないのって…何だか少し悲しいなぁ」
メロンパンを食べつつも、私は快斗君と盗一さんを見続けた。
すると、其の視線に気付いたのか、青子ちゃんの振り翳した箒を受け止めている時、私と目が合った。
直ぐに私はサッと目を逸らした。
ご、御免ね!見過ぎてました!
気にせず、どうぞ思う存分楽しんで(?)下さい!
「A、どうかした?」
「ひょわ!?え!か、快斗君!?」
先程まで青子ちゃんと一緒に居た筈の快斗君は、瞬間移動でも使ったみたいな速さで、私の横に居た。
び、吃驚した…。心臓に悪い…。
今日で二回目なんだけど、快斗君に驚かされるの。
「な、何でもないよ?仲良しだな〜とか、何時もの光景だな〜って思ってただけだから!うん」
「……」
「…えっと、快斗君?」
数秒、真顔で私の顔見た後、にっと歯を見せて眩しい位の顔で笑った。
「よし!A、今日放課後ヒマ?」
「え?う、うん。暇だけど…?」
「じゃあさ!駅の近くに出来たアイスクリーム屋に行かね?美味いって評判らしいんだ」
「アイスクリーム…!」
「そうアイスクリーム!A好きだろ?」
「うん!大好きっ!」
「…っそ、そっか!誘った甲斐があったってもんだぜ!」
駅の近くにアイスクリーム屋さんが出来たなんて知らなかった!
流石快斗君、物知りだなあ。
何故か少し頬を染めた快斗君が「約束な!」と小指を立てた。
其れに応えるように私も同じ様に小指を立て、快斗君の指と絡ませる。
「うん、約束!」
其の後、其れを見ていた青子ちゃんも一緒に行く事になった。
楽しみだなぁアイスクリーム!
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9Sに殺されたいロリコン - あ…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………キモくてすんません (2019年8月31日 20時) (レス) id: 23809db5c5 (このIDを非表示/違反報告)
9Sに殺されたいロリコン - すみません……この子が可愛すぎて悶てるわぁっ!!あぁっ!!喰いたい。(真顔)安室さんの女スカ? (2019年8月31日 20時) (レス) id: 23809db5c5 (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - リリンゴさん» 本当ですか!?有難うございます!続編を作ってる最中なので、是非出来たら其方も読んで頂けると嬉しいです! (2019年7月16日 23時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
リリンゴ - おもしろいです!最高ですね! (2019年7月13日 18時) (レス) id: 547ee901cf (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - 綾乃さん» 綾乃さん!いいお名前…!有難うございます!頑張らさせて頂きます! (2019年7月7日 20時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サヒア | 作成日時:2019年4月16日 1時