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あわわわわ…!?
今現在、私は美形刑事のお二人にサンドされ、身動きが取れない状態である。
ふよふよと私の周りを飛ぶ彼等は『へえ』や『ふぅん』等しか言わず、只管私の周りを只飛んでいるだけなのだ。
な、何この状況!?
こんな美形刑事さんに挟まれたら私…如何していいか判りません!!
然も其れが幽霊さんであって、普通の人達には視えないと云う事で、周りから見た私は只一人で頭を抱えている変な子だろう。
でも、如何やら上の階で何かあったらしく、今の処近くに人は見当たらなかった。
『ほら!やっぱ居たじゃん!俺らの事が視える子!』
『…いや、もしかしたら偶然かもしれねえぞ。なあ、嬢ちゃん』
「はいぃ!?な、何でしょ!?」
『…あー、しっかり聞こえてるな』
『しかも女の子かぁ〜。ねね、君名前何て言うの?』
にゅっと目の前から覗き込んで来た少しチャラ目の男性が、ニコニコ笑い乍そう私に問い掛けた。
突然目の前に出て来た事で「ひょ!?」と肩が跳ねたが、私は自分に落ち着けと云い聞かせ乍口を開いた。
「…あっ有島A、です…!」
『Aちゃんかあ〜。可愛い名前だね!』
「かわ…!?」
『あ、一応俺らも自己紹介しとくか。俺は萩原研二、気軽に研二さん♡って呼んでね』
「あ…はい、えと…研二さん?」
取り敢えず試しにそう呼んでみると、研二さんは嬉しそうに『うん!』と頷いた。
…あれ、そう云えば私、男の人を名前で呼ぶの快斗君以外初めて…かも?
然も歳上の人だし、尚更呼んだ事がない。
……地味に恥ずかしくなって来たンですけど…!?
『ほらお前も!』と研二さんがサングラスのお兄さんにそう急かすと、溜息を吐き乍渋々と云った感じで自己紹介して呉れた。
『…あー、松田陣平だ』
「あ、有島Aです!」
『あぁ、よろしくA』
「ぴ!?」
『ぶッ!ぴ…ぴって何だよ、お前はヒヨコか何かか?』
こんな美形さんに突然呼び捨てで名前を呼ばれて、思わず変な声を出してしまった。
そして何故か松田さんは地味にツボってしまった様に見えた。
…思った事がひとつあります。
何でこんなに美形さんの幽霊が多いのでしょうか!?
あの時の赤毛の人だって、快斗君のお父さんだって、此の二人だって何でこんなに格好良いの!?
うぅ…、私ももっと可愛い子に産まれて来たかった…!
「何故私はこんなに平凡なの!?」
『『急に如何した?』』
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9Sに殺されたいロリコン - あ…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………キモくてすんません (2019年8月31日 20時) (レス) id: 23809db5c5 (このIDを非表示/違反報告)
9Sに殺されたいロリコン - すみません……この子が可愛すぎて悶てるわぁっ!!あぁっ!!喰いたい。(真顔)安室さんの女スカ? (2019年8月31日 20時) (レス) id: 23809db5c5 (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - リリンゴさん» 本当ですか!?有難うございます!続編を作ってる最中なので、是非出来たら其方も読んで頂けると嬉しいです! (2019年7月16日 23時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
リリンゴ - おもしろいです!最高ですね! (2019年7月13日 18時) (レス) id: 547ee901cf (このIDを非表示/違反報告)
サヒア(プロフ) - 綾乃さん» 綾乃さん!いいお名前…!有難うございます!頑張らさせて頂きます! (2019年7月7日 20時) (レス) id: f3e12664ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サヒア | 作成日時:2019年4月16日 1時