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キャラの濃い店主登場 ページ33

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『すみま』


「Hey!迷える小鬼ちゃん♪ようこそMr.Sのミステリーショップへ!」


『うわ、キャラ濃ッ』





入るとそこはまるで別世界。

見た事のない文字で書かれた本や髑髏の水晶、生肉まで置いてあった。
流れている曲も何だかとってもポップ。

そんな中で立っていたのは色黒で特殊なメイクをした髑髏のシルクハットを被った男性だった。





「今日は何をお求めかな?」

『あ、えっとですね、あるかは分からないんですけど…』

「NON-NO!ここには何でもあるから、さあさあ何でも言ってごらん?」





え…本当に何でもあるのかなあ、一応言ってみよ。



半信半疑でそう思いながらも、欲しいものを口にすると、男性はそれを聞いてきょとんとした顔をした。

やはりないのだろうか。





『やっぱり、ない…でしょうか』

「…ンンン〜Perfectだ小鬼ちゃん!君、面白いねぇ〜。ちょっと待っててね、すーぐに用意するから♪」





何故だか酷くご機嫌になった男性は、パチンッとウインクをした後、心なしかウキウキとした様子で店の奥へ入って行った。

それよりも驚いたのが、アレ(・・)が販売されていると言うことだ。
なければ、材料を揃えて自分で一から作ろうと思っていたのにまさか実物が売っていたなんて。



売っている事には驚いたけど、これで作る時間を省けたし、一石二鳥じゃない!?
凄いな、本当に何でも売ってるんだ。流石魔法学校♪

これがあれば大抵の事はなんとかなるかなぁ。
魔法が使えない分、これで養わないと。



少し楽しみにして待っていたら、「お待たせ〜♪」と言って頼んだものを取って来てくれた店主さん。





「はい、これでいいかい?」

『凄い…!ありがとうございます!えっと…』

「サムだよ、小鬼ちゃん♪それで特にこの二つ、結構値段するんだけど…」

『あ、それは大丈夫です。お金は学園長から貰ってください!』





もうこれから購買部行く時は全部学園長のツケにしてやる。



そう笑顔で答えた私を見て、また目をパチクリとさせたサムさん。
その後笑顔で「OK!」と答えてくれた。





「重いけど、大丈夫かい?」

『あ、それも大丈夫です』





サムさんから注文したものを受け取った後、私は左手でパチンッと指を鳴らした。
するとポンッと煙が出て、持っていた荷物があら不思議。


_____手の中から消えていた。





『また来ますね、Bye!Mr.サム!』





と言って、私は購買部を後にした。







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小さな家と違和感→←準備は万全に



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作者名:サヒア | 作成日時:2020年5月7日 2時

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