ツリーの前で。 ページ26
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智「お！綺麗だな〜」
あ「うんうん！来てよかった〜！！」
ただいま、駅前のツリーに来ています。
智「これはすげえわ。」
あ「カップルが多いのも分かるね〜。」
ぼんやりとしながら、ただただツリーを眺める。
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くしゅん！
智がくしゃみしてました。
智「さすがに、寒くなってきたね〜」
あ「まあ、クリスマスだからね〜」
この調子だと、雪が降るな〜。
智「風邪ひくと、あれだから帰ろうか？」
あ「待って！」
智「ん？」
あ「あそこに座ろう？」
ツリーの近くのベンチを指さす。
智「いいよ」
あ「先に座って！」
智「？いいけど...」
ちょこんと座る智。
あ「目を瞑って！！」
智「はーい」
おとなしく目を閉じる智。
睫毛が長くて、綺麗で。
カバンからあるものを取り出して。
あ「メリークリスマス、智。 大好き！」
手編みのマフラーを首にかけてあげる。
智「え！？ Aの手作り？」
あ「頑張ったんですよー。」
智「うわ！あったけえ！！」
嬉しそうにマフラーに、顔をうずめるから。
プレゼントしたかいがあったな、と思う。
くちゅん！
私もくしゃみしちゃいました。
智「ほらー、おいで？」
隣をペタペタ叩く。
こくん、って頷いて、隣にお邪魔する。
智「寒いんでしょ？」
あ「そ、そんなことないよ」
智「くしゃみしてたくせに」
そう言って、ふわって。
私の首にもマフラーをかけてくれた。
あ「///」
智「半分こ。暖かいでしょ？」
あ「すっごく暖かい。」
.
二人で一つのマフラーをしていると。
智「A」
智に名前を呼ばれた。
あ「なあに？」
智「好きです。」
あ「私も好きです」
智「大好き」
あ「私も大好きだよ」
智「A、手だして？」
あ「うん」
智「プレゼント」
私の指にはめられた、綺麗な指輪。
あ「すごい...」
智「この間、お泊りしたときにサイズ測っちゃった！」
あ「ありがとう...」
智「大学もその先も、ずっとこうして俺の隣にいてね」
あ「なんか、プロポーズみたいだね」
笑いながらツッコむと。
智「それもそのうちね...」
何て、俯きながら呟くから。
あ「////」
二人して照れまくってました。
人目も気にせず
...ちゅ。
キスを交わして。
最高のクリスマスとなりました。
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作者名：かな | 作成日時：2014年9月15日 18時
