パパは人気アイドル (ページ16)

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潤兄の異変ページ16

時間も遅くなって、皆は明日も仕事という事で帰る事になった。

雅「それじゃ、またね！A」

翔「勉強で分からない所があったら遠慮しないで聞いてきていいからな？」

和「中学は大変だと思うけど、無理しないでね？」

「ありがとう。雅兄、翔兄、和兄」

潤「俺も帰るわ。明日も朝から仕事だから。A、困った事があったら相談に乗るから」

「うん」

玄関のドアを開けると潤兄の体が震えたのを見逃さなかった。

下まで皆を見送るふりをして、翔兄達が車に乗り込む所でパパが声をあげた。

智「すみません。潤くんと話さなきゃいけない事があったので、３人を先に送ってください」

潤「え？リーダー？」

「分かりました。迎えに来ますか？」

智「大丈夫です。おいらが送るので」

手短にマネージャーさんに伝えると翔兄達を乗せた車は走り去った。

潤「リーダー、話って？」

智「潤くん、なんで隠してるの？そんなに顔真っ赤にして」

潤「気のせいだよ！」

「潤兄はそういう所が下手なんだよね。さ、帰ろう？」

潤兄を逃がさないように両脇で固めて、自宅へ連行。

今まで我慢していたのが一気に出たのか自宅に着いた時の潤兄の体は震えていた。

「布団もう敷いてあるから、すぐに横になれるよ」

潤「どうして・・・分かった・・・？」

智「分かるよ。付き合いが長いって言うのもあるけど・・・その前においらはAの父親だからね」

潤「ははっ・・・さすがリーダーだな・・・。Aも気づいてたのか・・・？」

「ここに来た時に分かった。潤兄、顔に出やすいから。とりあえず着替えも用意してあるから、私、必要な物を持ってくる！」

体温計で測ると潤兄は既に高熱で明日の仕事は休ませて、病院へ行く事に。

パパはもう川本さんに連絡してて、潤兄の病院の付き添い。

智「A、ちょっといい？」

「どうしたの？」

智「明日、Aも病院に一緒についてきてくれる？パパが運転するから後ろで潤くんを見てて欲しいの」

「明日・・・うん、学校休みだからいいよ。でも潤兄、大丈夫？」

智「うーん・・・先生に診てもらわないと分からないけど、風邪だといいね」

「うん・・・」

潤兄が休んでいる部屋をじっと見つめた。