04 ページ5
退院祝いが終わって、のんびりとリビングでくつろぐ私。
普段だったらこの時間は消灯時間で寝る時間なんだけど、初めて？の我が家で気持ちが落ち着かなくて、プレゼントしてくれたスマホをいじっていた。
「A、寝なくて大丈夫か？」
「んー…なんか落ち着かなくて。お兄ちゃん…まだかな？」
「そろそろじゃないか？大体この時間に帰ってくるからな」
「ふーん」
時計を見ると23時近く。
ぶっちゃけ言うと私もこの時間までベッドの中で本を読んでたりしてて年齢も年齢だから怒られなかった。
次の日に検査があると怒られてたけど。
「ねえ、お父さん。私のお兄ちゃんって本当にあの大野くんなの？」
「ははは！まだ疑ってるのか？」
「だって…」
「智が帰ってくれば分かるわよ」
何がおかしいのかお父さん達の笑いが止まらない。
私、まだ信じてないんだけど。
これがドッキリだったらどうしよう？
その時、玄関のドアが開く音がした。
「ただいま！」
「噂をすればだな」
「おかえり。遅かったじゃない」
「撮影が延びたんだよ。本当は早く帰れるはずだったのにさ」
玄関から聞こえる声にドキドキした。
この声、本物の大野くん？
「Aは？もう寝ちゃった？」
「まだ起きてるわよ。リビングにいるから慌てないの！」
ひょっこり顔を出してきた男の人は間違いなくテレビで見ていた嵐の大野くん。
本物だ…！！
智「A？」
「は、はい」
智「大きくなったなぁ」
「A、小さい頃に入院生活に入ったでしょ？だから智がお兄ちゃんだって事、覚えてないのよ」
智「え！？そうなの？あー、そうだよね。おいら、お見舞いにも行けなかったし…。ごめんな？」
「いえ、大丈夫です！気にしないで下さい！」
智「……」
「ふふっ！嵐のファンだから緊張してるのよ」
「お母さん！」
智「とりあえず退院おめでとう。それから久しぶり、A。おいらが兄ちゃんの大野智です」
「妹の…大野Aです。お兄ちゃん」
本当に大野くんは私の兄だった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 142人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かなた(プロフ) - みぃこさん» コメントありがとうございます。ちまちまと更新していきますのでよろしくお願いします(^-^) (2018年4月5日 10時) (
レス) id: 864d26c032 (このIDを非表示/違反報告)
みぃこ(プロフ) - こんばんは☆凄く面白いです(^^)これからも更新楽しみにします(*^^*) (2018年4月4日 20時) (レス) id: 22f30ee0ea (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：崎元かなた | 作成日時：2018年4月4日 7時
