full moon 7

319月「千回以上は聞かされた…」 ページ45

カチャ…


『おじゃましま〜す…』


寝室にゆっくりと入っていくと
ベットの上で
眠る始の姿が



『(わぁ…
絵になる…
じゃない…
心苦しいけど…
起こせば良いのかな…？)』



恐る恐る
始の元まで歩く


『は…始さ〜ん…』


カメラで始を撮りながらも
始に声をかける


始「ん…あ”？」
『ひぃっ…
お、お休みの所すいません〜…
できれば起きてください〜(泣)
始さん〜…』
始「ん〜…
うるさい…」



そう言いながら
始は桜に手を伸ばす為

桜は驚いて目を強く瞑る

そんな桜の腕を掴み
始は桜を引き寄せ
抱きしめた


『うぇ!?///
は、始さん!?!?///』
始「恋の次は
お前か…
まったく
朝早くから何なんだ…」
『番組企画で
寝起きドッキリをしてるんです』
始「…それで
珍しく
恋が来た訳か…
…で？
それでなんで
桜までいるんだ…？」
『偶然巻き込まれました』
始「っふ…
お前は良く巻き込まれるな…
ふぁ〜〜…
もういい…
お前も…
このまま寝ろ…」



始は桜の首元に顔を埋め
桜を更に強く抱きしめ
そのまま寝始めてしまった



『っえ!?
っちょ!!///
始さん///
寝ないで!!
せめて離してぇぇぇぇ///』





その後
桜の声を聞き
部屋に入ってきた
葵と春に無事救出された




春と別れ
キッチンへと移動した撮影メンバー

葵「こちらが
俺たちの食生活を
支えてくれる場所です」
恋「いつも美味しいご飯を
ありがとうございます！」
葵「普段は調理の方が
いらっしゃるんですが…
偶に料理好きの
メンバーが居ることも…
おはよー！夜」



キッチンでは
夜が何かをしていた



恋「おはようございます
夜さん
名前と違って
早起きですね」
夜「その言葉は
生まれて以来
千回以上は聞かされた…」
恋「あはは…
あれ？
何してるんですか？」
夜「お味噌汁を
作ってるんだよ？」
葵「お味噌汁…」



鍋のふたを開け
おたまで味噌を適量とり
溶かしていく



夜「まだ関東の味に慣れなくて…
偶にお味噌汁だけでも
作らせてもらってるんだ…」


味噌を溶かし終え
少し汁をすくい
小皿に移し
味見をする夜




．

320月「一旦帰ってまた来ますよ」→←318月「寝起きとなるとなぁ…」

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す