ｆｕｌｌ ｍｏｏｎ

２月「勘違いされる!!」 ページ6

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握手会当日


『うわぁ…』

ガヤガヤ

『(握手会される側としてくるのは
はじめてだけど…)
凄い人…』


「【開場までまだ時間があります！
こちらでのお待ち合わせは
歩行者の妨げになりますので
ご遠慮くださ〜い】」

『(ここにいちゃ駄目なんだ…)
移動しなきゃ
入場列を作る場所の近くにいたほうが良いよね』


場所が分からず
辺りを適当に歩いていると


【関係者以外立入禁止】

『っあ…
スタッフの人に聞けば分かるかな？』


カチャ…

ドアを開けて
顔を覗かせるが

警備員の姿が見当たらない

『いない…
失礼しまーす』

周りを見ながら奥へと進む


『(あれ？
今日の握手会のグループ
グ、グラビ？だっけ
所属はツキノ芸能事務所って
言ってたっけ…？)』


あることを思い足を止める

『(握手会主催の事務所が違うってことは
運営スタッフも違う可能性が…
ってことは顔見知りのスタッフさんが居ないことも
そしてー
今私は関係者を証明するものを持っていない…)』

サァ…っと
血の気が引く

『(やばいやばい
今この状況
アイドルに会いたい為に
侵入したファンと勘違いされる!!)』

来た道を急いで戻ろうとすると
遠くの方から警備員の姿が見える

『やばっ』

っさ.と身を隠す

カツカツ…

警備員が通り過ぎるのを確認し

急いで出口に向かおうとするが

どん!!

『きゃっ…』
？「うわぁ!?」

誰かにぶつかり
尻餅をついてしまう

『痛ぁ…』
？「あぁ…
大丈夫？」
『へ？』
顔を上げると
同い年ぐらいの男の子が立っていた

？「怪我はない？
ごめんね」

黄色い髪の男の子に
手を差し伸べられたので
手をとり立ち上がる


『(アルバイトの人かな)
すいません…
ありがとう』
？「女の子…？
君どうしたの？」
『へ？
えっと…迷子と言いますか
なんというか…
(この年で迷子って言うのも
恥ずかしいよぉ///)』

顔が赤くなるのが分かる

？「(かわいい!!)
迷子かぁ
ココは関係者以外はいちゃ駄目なんだよ？」
『うぅ…
すみません…
場所を聞こうと思って…』

いたいところをつかれ
シュン…
とする

.

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