第三夜 ページ4
アドリアside
怯えていたアラジンにサアサは優しく宥めた。
サアサ「ライラったら、こんな小さな子が盗賊なわけないじゃない。…ごめんね。盗賊の中には、行き倒れたふりをして
アラジン「お姉さん、怖い顔だけど…友達思いなんだね!」
ライラ「そりゃ、どーも。…で、お前は何の目的で砂漠に出てきたんだよ?」
アラジン「うん、僕はね!宝探ししてるんだ。友達と一緒に!」
え?友達と宝探し…?
アラジン「特に、金属でできた楽器とかランプとかを探してるんだけど…」
ライラ「はぁ、んなもんが宝か?なんでそんなもん探してんだ?」
アラジン「友達の探し物だからさ。見つけて喜ばせてあげたいんだ。僕の大事な友達だから、喜んでくれると僕も嬉しい!…紹介するね、僕の…大事な友達の…」
アラジンは懐を探り始めた。
現れたのは金のリコーダー…。
アラジン「ウーゴくんです!」
……ウーゴと言う名である事、金属の宝探し…間違いない。ウチが待っていたあの世界の王の写し身…漸く、出会えました。
ライラとアラジンは、その最中会話を進めており気付くとウーゴを召喚していた。
ウーゴは、やはりシャイなのでライラから果物をお礼で受け取ると、引っ込んでしまう。
ライラ達は、当然呆気に取られ固まって…。
アラジン「こら、ウーゴくん!ごめんよ、彼シャイで…女の人相手で照れてるんだ…」
“ギャー!!!”
ライラ「な、なんだ今のは!?いや、蛇か!?」
アラジン「違うよ…ウーゴくんだよ!」
『……やっと見つけた…。』
アラジン「へ?」
周りは慌ただしく驚いているが、ウチ自身はアラジンの前で片膝を着き頭を下げた。
『ずっと探していました…王の写し身よ。』
アラジン「……君は?」
『…ウチは、アドリア言うの。よろしく!』
アラジン「アドリア…王の写し身って?」
『ウチの口からは話せないんだ。でも、友達になりたくて…いいかな?』
同じだから…初めてソロモンとウーゴ、あと一人の人は“友達になろう!”って傲慢みたいな事言って手を差し伸ばしてた…暗くて冷たい一人ぼっちの部屋に居て…それが唯一の光だった。
けど、ライラには隠していた闇があるようで…睨まれていた目線に気付かなかった。
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★中2病★ - 面白いです!最近更新する人少いので嬉しいです!更新待ってます! (2020年9月16日 15時) (レス) id: 11099bdacf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜桜姫 | 作成日時:2020年6月8日 17時