マギ~風鈴鳴らすその日まで~ (ページ24)

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第二三夜ページ24

アドリアside

迷宮(ダンジョン)攻略の際、ウーゴからキツく言われている事があった。

何が何でも手を出すな…此れはこの世界の人間がどうこうしなくてはならないからね。と…。

だからこそ、正解の道を当てたアリババに関心した。……アリババ、本当に唯の村人？まるでそうは見えない…。

けど、安心するのは間違い。正解にこそ蛇がいるもの…気を抜いてる所を見ると……うーん。

アリババ「なんじゃこりゃーー！」

少し先を歩くアリババの声が虹色に光る部屋から聞こえてきた。着くと、繭に包まれた何かが虹色に光っていた……嫌な予感…！

アラジン「虹色に輝いてるよ。なんだかいい匂いもするし…きっと新種のすっごく美味しーい果物なんだよ！」

アリババ「いいや、この輝き！！未知の宝石っていう線もありうるぜ！！…よーし、俺が“レインボーオパール”と名付けよう！！」

アラジン「キャー、カッコイイーー！！」

二人してはしゃいでる……ほんと、アラジンは昔の好奇心旺盛のソロモンと似てるよ…

「“な、これ見てくれよ！俺が読んでた歴史書なんかよりすっごく詳しく書いてあるんだ！！”」

……………。
懐かしい記憶に浸っていると、騒がしい声が……まさか予感的中じゃ…？

《オギャー！》

…………………………………………やっぱり。
迷宮生物が虹色繭から生まれてきた。ま、当然可愛さ0の気持ち悪いが100の蟻だけど……くっ！

って、あれ？アモンの迷宮に蟻なんていたっけ？

アリババ「あぁぁ！コレ宝石じゃねぇ！蟻のバケモンの卵だー！！」

アラジン「捕まってアリババくん、アドリア！」

アラジンに捕まるとお腹の力を使ってウーゴを出現させた。

なんとか逃げ延びたけど……どうもアラジンの様子が変だ。そうして途中でウーゴをしまった。
額から汗が止まらない…本人曰く、出現させたのが今日で二回目、お腹の力を分け与える為、お腹がすいたそうなの……。
けど、それはお腹がすいたからが理由じゃない…今はまだ…なのかな。

だけど、逃げ切れたと思ったのも束の間追いつかれた。蟻はまるでウーゴの足を取り付けたような姿になって追ってきたの。…うぅ、気持ち悪い…！