マギ~風鈴鳴らすその日まで~

プロローグ ページ1

此処は聖宮の図書館


これは、アラジンが生まれる前の事。


『二人の息子…等々、産声をあげるのね。アラジンの世話はお願いね。…ウチはアイツらを倒す準備でもして待ってる。』


ｳｰｺﾞ「…つまり君は、アイツらが支配しようとしてる世界に降りると？…大丈夫なのかい？」


『心配してくれてありがとう…平気よ。アイツらに好き勝手されたくない…ソロモンが願った世界だもん。』



ｳｰｺﾞ「そうだけど…奴は君にとって…」



『分かってる。あんな人でも、私にとって恩人…けど、アラジンを渡したくない…堕天なんてさせてたまるもんか。』



ｳｰｺﾞ「……分かったよ…。その代わり、向こうの世界では君がサポートしてくれ！例えば…アラジンが変な人に着いて行ったり、騙されたり…あと！」


『相変わらず心配性ね…けど、当たり前の事ウチに聞かないでよね？』


ｳｰｺﾞ「ごめん。…けど、この子は大切だから。」


『…ジンの皆と同じよ。大切な存在で唯一無二なんだから…。』



ｳｰｺﾞ「……では、そろそろ飛ばします。神杖(しんじょう)は使えるようにしてるから。」


『流石ね。…じゃあ、また会う日まで…。』



ｳｰｺﾞ「うん！またね。」



こうして、ウチはソロモンが願ったあの世界に生を受けたのだった。

第一夜→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す