episode38 ページ38
Aside
三代目の所へ着くと、部屋まで通された。
そして、水晶で見守ることに。
『行かなくていいんですか?』
ヒルゼン「今はまだよい。…お主の役割、分かっておるだろ?」
そう、役割は…まだ秘密。
ナルトには…。
水晶を見ると、ナルトとイルカさんが映ってた。
よかった…会えたんだ。
『三代目、ナルトがもし禁断の書で禁術を覚えたら…どうする気ですか?』
純粋な気持ちだ。目を細めて聞くと、三代目は安心しろと言わんばかりの笑いで返した。
ヒルゼン「ま、危険になったら…だな。」
『…寛大な処分を願います。』
ヒルゼン「安心しろ…無惨に殺す真似はさせん。…おや?」
三代目の声で水晶にまた目線を戻すと、イルカさんとナルトの元にミズキさんが。
『何故、ミズキさんが?』
ヒルゼン「…あやつ、まさか…!」
ミズキ「{教えてやるよ!!…お前はな、九尾の人柱力なんだよ!化け狐がお前の中に居るんだよ!…気付かなかったのか?大人は分かりやすい反応をしやがってて…お前に味方なんていねぇんだよ!!}」
イルカ「{やめろ、ミズキ!!}」
ミズキ「{イルカの両親だってその化け狐に殺されてる!だから、お前が嫌いなんだよ!!}」
ナルト「{ち、チキショー…!}」
見てるとミズキが背中に付けてた大型手裏剣を投げようとしていた。
思わず出ようとしたら三代目は止めた。
……まだでしたよね…と言って気持ちを落ち着かせた。
イルカ「{ナルト、伏せろー!!}」
ナルトはその声で伏せ、イルカさんが背中で庇うような形で受け止めた。
ナルトは涙を浮かべながら口にした。
ナルト「{…ど、どうして…}」
イルカ「{………寂しかったんだよなぁ…苦しかったんだよなぁ…ナルトぉ…}」
私は、イルカさんの気持ちが分かる。
苦しくて辛くて…一人で…。
当時の私は、苦しさは分かってあげられた。
でも、ナルトがいたから一人ではなかった。
けど、今のナルトは……一人だ。
イルカさんはその後ナルトを逃がし、ミズキを追った。
ヒルゼン「ミズキの奴、話おって。今のナルトは今まで以上に不安定だ…禁術を使って復讐するかもしれんな…その時は。」
三代目は私を見た。
私は目線を逸らし、三代目の部屋から出ていった。
だって、これ以上見てると…助けたくなるから…。
苦しくて、辛くなるから…。
203人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミルク - 作品を読んで感動しました!作品を参考してよろしいですか?? (2020年11月9日 15時) (レス) id: ae29243760 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:夜桜姫 | 作成日時:2019年2月16日 20時