紅の瞬身使い (ページ36)

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episode36 ページ36

イルカside

試験当日。

別室にて行われる卒業試験。
隣には、ミズキ先生が座ってる。

一人ずつ入室して、分身の術を課題とした。

結果は……ナルト以外は合格。
ナルトは元々分身は苦手だと言ってたからな。

今度、指導してやるか。

a「ねぇ、あの子。」

b「例の子よ。」

c「あの子、落ちたらしいわよ？」

a「落ちてよかったわ。だってあんな子が忍者だなんて。」

b「そうそう。だって、あの子は…」

c「それ以上は禁句よ。」

聞こえてきた声はお母さん方。
やっぱり、九尾が影響して煙たがられてるか。

『イルカさん。』

背後に立ったのは、狐の面をつけたAだった。

ｲﾙｶ「いきなりどうした？」

『…ナルトは大丈夫…立ち直りますよ。』

ｲﾙｶ「僕には結構落ち込んでるように見えるが…。」

『…だって…あの人の息子だから。』

Aの言う通りだな。
黄色い閃光の息子だから…心は強い。

でも、今は弱ってる…何故なら一人だから…。

ｲﾙｶ「…Aは見えてないのか？ナルトは傷付いてるよ。」

そう言って、俺はナルトを探そうとしたが見つからなかった。

Aに厳しい事を言ったかな？
明日、謝っておくか。

“ピンポーン”

誰だ？こんな夜中に。

出るとそこには、Aが立っていた。