紅の瞬身使い (ページ33)

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episode33 ページ33

イルカside

ﾋﾙｾﾞﾝ「敵は此れを狙っていたのか？」

僕は、三代目に報告の為部屋に来ていた。

そして、ナルトが森に入ったこと。それを止めようとAも連れて中へ行ったこと。
全てを洗いざらい話、戦利品として取った苦無に付けられていた木の葉の警備情報が書かれた紙を三代目の手に。

ﾋﾙｾﾞﾝ「今回は、ナルトのヤンチャに里は救われたな。…分かった。見直すよう掛け合ってみよう。下がってよいぞ。」

だが、僕は下がらなかった。

それは三代目も気づいて首を傾げていた。

ｲﾙｶ「三代目、ナルトの担任にしてくださり感謝しています！…あのあと、目が覚めたナルトから言われて気付いたんです。…俺は、ナルトと向き合おうとしてなかったと。同じだったんです…ナルトは一人で悲しくて辛い…苦しんでいた。前の僕と同じで。」

三代目は静かに聞いていた。
話はまだ続く。

ｲﾙｶ「いつか、三代目が僕に話した“火の意志”覚えていますか？」

ﾋﾙｾﾞﾝ「…うむ。」

ｲﾙｶ「里は家族…居場所でもある。あの時の言葉で僕は救われました。だから、これからの子供達に話していこうと思います。…では、失礼します！」

出ていった火影室は静まり返っていたが…。

ﾋﾙｾﾞﾝ「…さて、大人しくなるかのう？ナルトは？…いや、無理か。」

一人軽く笑いながら水晶に向き合った。