記憶の嘘【サボ】 (ページ18)

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大切なものページ18

コアラside

油断した…。
あの時、私を庇ってくれたから…。

階段を地下から昇っていた。

『もうすぐ着くよ！』

「出るときには気を付けて！」

『うん！…よし、大丈夫！』

「あそこなんか煙が上がってる！…もしかしたらサボくんね！」

『…二人は仲良しだね？』

「そうかな？」

『息もピッタリ…コアラ、後ろ！』

「え？」

油断してた。本当に。
そんなことしなければAは庇って背中を怪我することも無かったのに…！

そのまま、Aは捕まってしまった。

『くっ…！』「A！！」

「んー、上玉だな？」

「Aを離しなさい！！」

「ん？王様は偉いんだ！…お前、革命軍か？やっぱりな。だが、こいつは惜しい…他は殺して構わん。はははっ！！」

はぁ。
結局私も捕まっちゃって、どうすることも出来ない…！

地下のことも、Aのことも伝えたから、たぶんサボくんは怒ってやってくる。

予定より早くなったけど、革命の時間よ！！

A、今度は私が守るわ！
…大切なものを守れる力…それを教えて貰ったんだから！！