第62話 マシ 月島side ページ24
そこからの零さんは、凄いの一言だった
あの人のサーブは結局7本まで続いた
でもあまりその姿は見れてない
第1セットはサーブと最初の1回以外に大きな動きはしなかった。僕たちの事を観察でもしてたんだと思う
「よし、大体は分かった」
「??どういう事ですか?」
「ちょっと第1セットは皆の事見てたんですよ。でも、もうわかったんで」
「………という事は期待していいんですヨネ?」
「勿論」
その言葉通りだった。
その中で驚いたのは王様の“王様のトス”を打ったこと
王様がファーストタッチだったときセッターになって丁度いいタイミングと高さにトスを上げてきたこと
ブランクがあってこれなら、現役時代はどれほどだったのか
見れないことが悔しいとか思ってる僕がいる
………あとその姿がカッコいいと思っている僕も……
そのまま音駒にストレート勝ちをした
「ドンマイですね、黒尾サン」
「くっそー、やられたぜ……」
「俺に勝つなんて、10年早いんだよ」
「チョット零サン厳しい」
「黒尾サン、行かなくてイインデスカ」
ペナルティに来いと、夜久サンの目がこっちを見ながらそう言ってるカラネ
「やっべ」
そう言ってペナルティに行った
「ふぅ……久々にやるときついねぇ」
「そう言いつつも、そこまで息切れてないし笑顔じゃないデスカ」
「そりゃぁ楽しいしね〜。せっかくツキくんと出来るわけだし?」
「そ、それは関係ないじゃないですか……!」
「関係なくないよ〜俺には」
「……ソウデスカ」
……心臓に悪い………ってなんでこんなこと思ってるんだろ……
僕は王様とか何処ぞのチビみたいに鈍いわけじゃないけど……ウソでしょ……
僕…………零さんの事………スキ………?
マッテ、恥ずかし過ぎる
………あと2日で気付くとかなんなの………
まだ、一緒にバレー出来るだけマシなのかもしれない
「あ、ツキくん、次やるみたいだ」
「何処とですかね」
「ん〜………梟谷がいいなぁ………コウのスパイク、ドシャットしたい」
「その時はお手伝いしますヨ」
「いいねぇ、一緒にやるか!」
あと何回、その笑顔を向けてくれるんだろ
あと何回、その視界に入れるだろ
気付かない方がマシとも、気付いてよかったとも思うこの気持ちは
どうするのが正解なんだろ
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はにゃはにゃ - 鈍感ツッキーと、ワケ有り主… ほぅ……めっちゃええやんけ…応援してますです!ふぁいとぉ〜♪ (2023年5月5日 16時) (レス) @page14 id: 5fa05c04a7 (このIDを非表示/違反報告)
琉翔(プロフ) - 読んで頂き有難う御座います!ゆっくりな気まぐれ更新な僕ですがこれからもよろしくお願いします! こんな所にですが作者のセリフを書かせて頂きました!皆様もどうぞご自由にお書き頂ければ嬉しいです! (2017年12月15日 22時) (レス) id: 21f6e7f93d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琉翔 | 作成日時:2017年9月7日 18時