【文スト】脳内お祭り騒ぎの中原妹が、友達百人作るみたいです

友達46人 ページ9

A「森さぁん!!仕事終わったぞぉ!!」

森「じゃあ、Qを送って」

労いの一言も無しに、地下牢に落とされた。

A「どうして？どうして私はこんな目に合うの?!」

中「見苦しいぞ」

A「裏切り者ぉ!!」

中「信じる方が悪い」

注:別に、地下牢に入れられた訳じゃない




夢「遊ぼうよ、Aちゃん」

A「全力で拒否するわ。夢久」

暗い地下牢の中に、夢久はいた。

相変わらずの、瞳だ。

A「その髪の毛も、どうなってんだか」

夢「僕分かんない」

夢久の異能力、『ドグラ・マグラ』は、精神操作の異能。

傷つけた相手を呪い、狂わせる。

ということは、傷つけなかったら、異能は使えない。

夢久の異能は、初対面でないと、真価が発揮されないんだ。
何故なら、知っていれば、警戒し、傷つけない様に注意するから。

私なんかは、まさに移動系の能力を持っているのだから、夢久の送迎には、打ってつけの人材という所だ。回避もできるし。

A「森さんから、作戦の内容は聞いてるよね。今から、その列車の中に移動するよ」

夢「探偵社の相手ってことは、太宰さんに会えるかな」

地下牢の鍵を開けると、夢久は私に体が触れる程近づいて来た。

夢久の体には、相手に呪いをかける為の何が何処にあるか分からない。

夢久「………大丈夫だよ。Aちゃんを壊す様な算段はないって」

A「どうだか」

コイツは、太宰さんにも私にも執着している。

何故私もなんだ。

A「兎に角、私はさっさと仕事を終わらして帰りたいんじゃ。行くよ」

掌を出して、夢久を見る。

夢久は手を重ねた。


夢「触れた瞬間、移動して、移動したら即離れるとか、そんなに警戒しなくてもいいのに」

A「お前は、信用ならない」

それから、「空耳の『兎おいしいかの山』とか、変換間違いの『仰げば尊し和菓子の恩』とか、読み間違いの『笹の葉さらさら 海苔巻き揺れる』とかって、日本人どんだけ食い物のこと考えてんだって感じだよね」、という夢久の無意味な話題を華麗にスルーして、電車に乗った。(三つ目の間違いは、お前しかやらねぇんじゃねぇか？)

A「森さんの予想では、探偵社の事務員二人が乗ってくるから、適当に呪いをかけてね」

夢「うん、じゃあ後で〜」

夢久は、窓から身を乗り出して手を振った。

A「じゃあ私は、麓の駅で待つとしますか」

と、軽く瞬間移動して、ある人達と落ち合った。

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