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「……え?…ほ、ほんとに?!」
『うん、…最初から言ってるよ。”りっちゃんのことが好き”って。』
「…そっか。そっかぁ……。
………呼ばれ方、抱きしめてもいい?」
『えへ、どうぞ〜……♪』
久しぶりの、りっちゃんの腕の中におさまる感覚。りっちゃんの背に腕を回して、ぎゅーと抱きつく。
『ふふ、転科してからは毎日やってたから久しぶりに感じる……♬』
「…呼ばれ方が俺のこと避けてたからなんだけどね〜?」
『なんか…好きって自覚したら急に恥ずかしくなっちゃって……。』
「も〜呼ばれ方可愛い!!…でも呼ばれ方、ほんとに俺でいいの?俺と付き合うなら、もっと恥ずかしいことするようになるよ?」
『なっ……、は?!』
「あはは、呼ばれ方顔真っ赤!」
『〜〜、……りっちゃん!!!
ていうかりっちゃん”で”いいんじゃなくてりっちゃん”が”いいの!そこ間違えないでね!!』
「え、あ……うん。」
珍しく歯切れの悪いりっちゃんを不思議に思って顔を覗き込むと、りっちゃんの頬は赤く染まっていた。
『りっちゃんも顔赤いよ。大丈夫〜?』
「呼ばれ方生意気〜……。」
その日は、2人で手を繋いで帰った。
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雪月詠 - 今までありがとうございました! (2022年7月22日 18時) (レス) @page50 id: ec1ca7135a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪月詠 | 作成日時:2022年5月2日 23時