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凛月side
「難儀ですね。」
「ほんとにね。」
「お?……わはは☆リッツもあなたの名前も面白いな!おんなじときにおんなじことで悩んでる!!」
「は?」
意味の分からないことを言う王さまに思わず声が漏れる。
王さまが、どうして呼ばれ方が俺を避けるのかわかってるみたいなことを言うから。俺がわかってない呼ばれ方を、王さまは理解しているようで悔しいから。
ナッちゃんが、王さまの手に握られたスマホの画面を覗き込んで言う。
「あらァ…!……泉ちゃん、ちょっと…」
ナッちゃんはそう言って、セッちゃんだけを手招きする。
ナッちゃんに呼ばれたセッちゃんも、めんどくさそうにしながら王さまのスマホを覗き込む。
…ナッちゃんが王さまのスマホを見始めたくらいから、王さまはスマホをほっぽって作曲に戻ったけど。
「……うわ。何やってんの軽音部………。」
セッちゃんの声でス〜ちゃんも興味を引かれたのか、寄っていく。
(呼ばれ方、軽音部のとこにいるんだ……。)
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雪月詠 - 今までありがとうございました! (2022年7月22日 18時) (レス) @page50 id: ec1ca7135a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪月詠 | 作成日時:2022年5月2日 23時