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62. ページ15

あんずside



可愛い顔に嬉しそうな笑みを浮かべて、あなたの名前は調子を取り戻したように話し出す。


でも、私の胸にはあなたの名前の父親から放たれた言葉がつっかえている。それが顔に出てしまったのか、あなたの名前が心配そうに私の顔を覗き込む。


『あんず?大丈夫?』

「あ、うん。大丈夫。」



「……あー…あんず、呼ばれ方が夢ノ咲辞めるんじゃないかって心配してるんでしょ〜…。」

「まあ、気持ちはわかるけどな。…それを説得してもらうために呼ばれ方ママに来てもらったんだからさ、どうにかなるよ、きっと。」

「ま〜くん、公園で泣きそうになってたもんねぇ……♪」



『え、ま〜くん、そんなに私のこと好きなの?



……ねぇあんず、私って簡単に人の言うこと聞くような子に見える?自分の好きなもの捻じ曲げてまで、親孝行するようないい子に見える?』

あなたの名前が、いたずらっ子のような笑顔を浮かべて、首を傾げる。



「失礼だと思うけど…見えない。」

『あは、結構な誘導尋問だったし、全然失礼じゃないよ。……実際私、そんないい子じゃないからねぇ……♪

もしお母さんが父親(あの人)の説得に失敗しても、私は夢ノ咲を辞めるつもりはないよ。退学するくらいなら、お母さんに離婚でもしてもらってこの家を出てくから。

だから心配しないで?』

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雪月詠 - 今までありがとうございました! (2022年7月22日 18時) (レス) @page50 id: ec1ca7135a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪月詠 | 作成日時:2022年5月2日 23時

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