stay alive ページ18
「じゃあさ、今日もお土産買ってよ。」
あ・・、誤魔化した。
雅紀がこれ以上聞くなと言ってる。
元々相談するやつじゃないから
聞いても答えないとは思ってたけどさ。
誤魔化されるとすげぇ気になるじゃねぇか。
くそー。気になる。気になるぜ。
でも。
この先雅紀の人生は順風満帆。
大丈夫と信じて黙ってるしかないんだよな。
くそーー。
「お土産ね。実はもう買ってある。」
「くふっ。
やっぱしょーちゃん大好きだなー。」
「ふふっ。
バレてると思うけどお土産はおまえにだけだ。」
「やっぱり？！」
「俺は雅紀一筋だからな。」
「ひゃははっっ！最っ高に嬉しい！
いつもありがとね、しょーちゃん。」
「おうっ。」
雅紀の笑顔。
その裏には悩み事があるはずなんだけど。
「じゃあさ、お礼にさ、
今度おれの千葉に招待するよ。」
この切り返しの速さに
有耶無耶になることが多い。
「へっ？！もしかして俺の千葉第二弾？」
「うん！」
今回も思いっきりはぐらかされてると思いつつ
テンション爆上がりだ。
「おいおいっ！以前AMNOSの冠番組で
雅紀が俺を地元の千葉に招待してくれた
ファンの間で『俺の千葉』なんて言われてる
伝説の企画をプライベートで？！」
「そうだけどさ、誰に説明してるんだよ。」
「いや俺自身にだよ。
だってさー。楽しみすぎるだろおおお。」
「ひゃははっ。
実は結構前からプランは練ってあったんだ。」
「そうなの？！」
「くふっ。喜んでもらえるといいけど。」
「すでに喜びマックス。
いつ？いつにする？」
「そうだねー。
二人の休みが合う時っていつになるんだろう。」
「そうだな・・・。
なかなか難しいと思うけど
合わなかったら会社に何とかしてもらおうぜ。」
「うん。」
「ぜってー行こうな。
何があっても行くからな。」
「ひゃははっ。おれも何があっても行くよ。」
「おうっ！」
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作者名：わか
| 作成日時：2022年9月30日 9時
