・ Sside ページ29
…そして、その時は突然やってきた。
キーンコーンカーンコーン
「はいじゃあ授業始まるよ〜。気をつけ、礼！」
生徒「願いしまーす」
「今日は、テキストをつかって知識をおさらいしたいと思います。マーカー持ってー。」
愛華「櫻井先生ー。教科書忘れちゃいました…。」
こ、これは！
チャンスだ！愛華の隣の席はA。
ということは…？(ニヤ)
「Oh no…。んー、じゃあA見せてあげて！」
A「え！あ、はい。」
杏奈「先生ぇー。私も忘れました。」
「いや、お前もかよ笑じゃあ見せてあげて。
なんでみんな俺の授業の時テキスト忘れるのよ。国語大事だよ⁉ねぇ…。ま、いいや。」
て、ここまでは順調だけど…
ここからどうやって仲良くさせよう。
もうすぐ夏期講習も中期に入るし、それまでになんとかしないとな。
大宮校の生徒たちはほぼ皆んないい子だし、きっかけがあればどうにかなると思うんだけど。
そんなこと考えてたらなんと意外なとこから救世主！！
なんか話し声聞こえんなー。注意するか？
って思ったら、テキストに線を引くのが左のページから右のページになって、まりなが線を引くのが大変そうになってたらしく。
杏奈「まりな、やろうか？」
まりな「あー！そっか。うんお願い。」
なんて会話が耳に入ってきた。
あ、これはまさか。
今Aが座ってる席は左側。愛華は右側。
キタコレ☆
S「どしたの？あー、
私がやろうかぁ？(高音)
みたいなやつね。
そうなるとこっちもどーする？ってなって…？」
愛華「あっ、じゃあ愛華やるよ。」
A「あ、ありがと。」
S「ですよね。さすが日本人。笑
みんなに合わせよう的なね。」
よっっっしゃあぁぁぁぁああ！！
Aが愛華と喋ったぁぁああ！！
こうして俺の
テキストでおしゃべり作戦っ！！第一回！！
は成功(？)したのである。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 51人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さくら x他1人 | 作成日時：2018年8月22日 15時
