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19話 ページ20





『何かが足りないような…。』



深くため息をついて私が見つめた先には鏡に映る私がいた



部屋に備え付けられていたクローゼットにある服を着て毎日過ごしているのだがシンプルなものが好きで気回している。


今日は、シンプルなブラウスに膝丈のスカートにしたのだがいつも以上にシンプルなため物足りなさを覚えた。


着替え直そうと思ったがクローゼットの中のお洋服はフリルなどの装飾をあしらったものがたくさん掛けてあった、




せめて、胸元にネックレスぐらい




『…あ。』





不意に脳裏にサヤカお姉ちゃんのリボンが横切り足が勝手に箱に向かっていた。


私なんかが付けてはいけない。そう思って罪悪感に(さいな)まれながら箱にしまっていた


胸元に当てるぐらいならいいよね…。




小さな鍵を使い、開けたら甘くぼやけたサヤカお姉ちゃんの匂いがして懐かしくも胸を締め付けられた。


丁重に形を崩さぬように持ったが、今まで気づかなかった違和感に気づいた。



リボンに小さな切り込みがあった。



普段、見るだけだったため持って見なければわからない位置に切り込みがあったため気づかないのも当たり前だ




切り込みの中を覗いてみると小さな紙があった。


生憎、人差し指しか入らない切込みだったためとるのには大変だったが取ってみると何回も折って畳められた紙で広げてみると手のひらより少し大きいぐらいだった。




『なにこれ…、設計図?』




丁寧に、玄関に居間など書き込まれておりその中でとある一室にバツ印が打たれてあった。




『ベッドから左手に進んで2番目の棚…?



0407…。』




何かの金庫の暗号だろうか、四桁の数字が並べられていた。



この間取り…見覚えが…。





『…ッ !?



この設計図…ここの(中原さんの家)の作りと似てる…。』




流石に冷や汗がたらりと流れ悪寒が背中に走った。なんで?これはなんの意味を表しているのだろうか。




となると、バツ印が打たれているところは…






ここの部屋?





私は恐怖で震える足を無理やり動かしまだ開けたことのない2段目の棚に向った。

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猫桜 - 更新、待ってます! (2018年7月26日 10時) (レス) id: e6d0a47f92 (このIDを非表示/違反報告)
誘宵(プロフ) - つづきが気になります!頑張ってください(>_<) (2018年2月13日 0時) (レス) id: 5537d07d79 (このIDを非表示/違反報告)
- 続きが気になって仕方がないです!更新頑張って下さい! (2017年11月27日 22時) (レス) id: 7d7c78c9aa (このIDを非表示/違反報告)
夜蜜姫(プロフ) - 更新して欲しいです。お願いします。 (2017年9月27日 17時) (レス) id: e230e4a314 (このIDを非表示/違反報告)
ももニャン(プロフ) - 初恋抹茶さん» 更新待ってます! (2017年8月23日 2時) (レス) id: 122e18d340 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:初恋抹茶 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年5月19日 21時

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