幹部のトリコ【中原中也】 (ページ6)

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５話ページ6

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＿＿＿＿いつもそうだ

大好きな家族は火事で失って

新しく引き取られたところでは邪魔者扱い

＿＿＿＿＿悔しかった。

私はただ

＿＿＿＿＿＿＿＿＿愛されたかったのに。

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『ｯ、…嫌な夢…。』

はぁ、とため息をついても反響して虚しく消えた。

中原さんは一体私をどうしたいのだろうか。

することも無くゴロゴロとベッドの上で転がっていた。

不意にグーっとお腹から音が鳴り空腹の知らせが頭に入ってきた。

お腹はすいたが、当たりを見渡す限り食べ物はなくて中原さんが来るまで待つしかない。と思い空腹のお腹を撫でた。

コンコンｯ。

「失礼します。」

明らかに中原さんの声ではなくて高い女の人のためビクッとなりベッドの端の方で身構えた。

ガチャ、と音が鳴って部屋に入ってきたのはショートヘアーでかっちりとしたスーツをきた女の人で、一口サンドイッチにスープ紅茶をプレートにのせこちらに近づいてきた。

「初めまして、中原様の部下の相塚です。

中原様は任務のため不在中ですので私が代わりにお食事を持ってまいりました。｣

机にそっと置いて椅子を用意して、どうぞ。と言った相塚さんは１歩後ろに下がった。

なにか毒など入っていないか心配したわたしの心を読んだのか「毒は入っておりませんよ。」
と言った。

恐る恐る一口摘み食べると普通のサンドイッチで安心して黙々と食べた。

「またなにかご用のある場合は別室にいますので申し付けてください。」

深々と一礼して出ていってしまった相塚さんに遅いが一礼して紅茶を飲んだ。

この家に女性がいることに少しホッとした。