検索窓
今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:105,730 hit

4話 ページ5





ゆっくりと目を開けると、見知らぬ部屋だった。



ふかふかのベッドに見知らぬ夜着を着せられ部屋は白を基調とした清楚な部屋だった。






『ここ、どこ?』




収まらない頭痛に抗うように立ち上がったがフラフラしてろくに頭も回らない


なんで?、ここは?



『…!?、私…中原さんにッ!』




ことを思い出すと更に頭痛がましてうずくまってしまった。


睡眠薬を飲まされたんだ。




最後に見たあの冷たい瞳を思い出してしまい震え上がった


きっと最後のアレが彼の本性だったのだろう。





いきなりガチャ、とドアが開き思わず身構えてしまった。

中原さんはペットボトルを持っていて私を見るなり冷たい声で「起きたか。」と声を出した





『これは一体どういうことですか?


_____早く家に帰らせてください。』




目の前に立ってそう言うと、中原さんはニヤッと笑い机にペットボトルを置いた。



「帰る家もねェのに、呑気な女だな。」





" 帰るところがない? "



『な、どうしてッ…私は…。』







「見放された。」




そう言えば分かるよな。と私の言葉を遮り言い放つ中原さんに脳が「!?」のマークでいっぱいだった。






見放された?




ミハナサレタ?





「もう味方もねぇし、出て行って野垂れ死ぬよりかはマシだと思うがなァ。」




『ッ、…卑怯よ!

結婚する相手を好きに選べないなんて!!』





逆らおうとしたが彼の力には勝てず押し倒され動けぬよう手を固定された。



それと同時に体が重石を載せたように重くなり潰されそうな感覚に襲われた





「手前ェがあのまま断らずにいい子にしてたら、あのままの俺だったのになァ。」



『ゔぁッ…、や…め…てッ。』





悔しさ、怖さ、痛さが混ざりあい一筋の涙に変わった。





結局、また意識を手放しにしてしまった。

5話→←3話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (191 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
500人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

猫桜 - 更新、待ってます! (2018年7月26日 10時) (レス) id: e6d0a47f92 (このIDを非表示/違反報告)
誘宵(プロフ) - つづきが気になります!頑張ってください(>_<) (2018年2月13日 0時) (レス) id: 5537d07d79 (このIDを非表示/違反報告)
- 続きが気になって仕方がないです!更新頑張って下さい! (2017年11月27日 22時) (レス) id: 7d7c78c9aa (このIDを非表示/違反報告)
夜蜜姫(プロフ) - 更新して欲しいです。お願いします。 (2017年9月27日 17時) (レス) id: e230e4a314 (このIDを非表示/違反報告)
ももニャン(プロフ) - 初恋抹茶さん» 更新待ってます! (2017年8月23日 2時) (レス) id: 122e18d340 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:初恋抹茶 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年5月19日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。