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37話 ページ38




探偵社について、私はドアの前にいるが躊躇(ちゅうちょ)していた。


きっと、危険なことをしたから怒られちゃうし迷惑かけちゃったから…。



「大丈夫だよAちゃん。」




そっと太宰さんの手が私に重なり、ゆっくりとドアノブに手を置いた。


「そうだよ、お姉さんは私を助けてくれたヒーローだもん絶対怒られないから!」



『…ユイちゃん、太宰さん…ありがとうございます。』








肩が軽くなり震えは止まり、ガチャっとドアを開けた。







「「「「おめでとうございます!!」」」」







____パァンッ







小さな色紙と長いテープその先にいる探偵社のみんな




みんな、みんな輝いていて





キラキラしていた。





『…え?』




「そんな間抜けな面しないでよ。


君は入社試験に合格したんだよ?」




『え…乱歩さん?合格って…。』






混乱して、何も入ってこない私に乱歩さんはため息をつくだけだった




「Aちゃん、落ち着いて聞いてね。




_____Aちゃんが誘拐されたのも一昨日の出来事は全部入社試験だったのだよ。」




困ったものだね。とやや苦笑しながら太宰さんは私の頭を撫でた。





入社試験?最初から…





「異能力者を誘拐して売ろうとする組織にAちゃんの情報を流してAちゃんを誘拐するようにそむけたんです…本当にすみません!」



「はぁ…私抜きでAちゃんの入社試験をやろうだなんて酷いよ国木田君〜。

私が気づいてあげなかったら危なかったかもしれないのに〜。」




どうやらこの入社試験というものは太宰さんには知らせず行われたらしい。


「まぁ、Aは異能力を暴発したものの一人の少女を守るべく自分自身を犠牲にしてまで助けた探偵社に相応しい高潔さ。


よく頑張ったな、報告書は今回は書かなくて結構だ。」



「国木田ァ、もっとこう上手な褒め方はないのかい?」





その部屋に、一つも悲しそうな顔をする人なんかいなかった。



みんなキラキラしてて



私をちゃんと見てくれている。





料理も、飲み物も、スウィーツも。




全部、美味しかった。



隣で、楽しそうに笑う太宰さんがいて





____嗚呼、幸せだ。




と、思った。

38話 〜Happy End〜→←36話



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にろりん - 遅くなり申し訳ございません。改めて完結おめでとうございます!毎回楽しみに読ましてもらいました。新作も見ます!絶対!! (2017年5月4日 20時) (レス) id: 3b726ac26d (このIDを非表示/違反報告)
松木小春(プロフ) - 完結おめでとうございます!森さん落ち楽しみです! (2017年5月2日 23時) (レス) id: e4578cb5fe (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 完結おめでとうございます!新作楽しみにさせてもらってます!! (2017年5月2日 22時) (レス) id: 70dae8966d (このIDを非表示/違反報告)
初恋抹茶(プロフ) - 沙羅さん» ありがとうございます!新作の方は森さん落ちにしようと思うのでよろしくお願いします! (2017年5月2日 20時) (レス) id: 8f432b42ce (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - お疲れ様です!!そして完結おめでとうございます!最後は納得の終わり方でした……泣きました(^^; 新作、お待ちしております(o^^o) (2017年5月2日 20時) (レス) id: b15e900c6b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:初恋抹茶 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年4月9日 15時

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