２２ 王さまの苦悩 ページ25
燃えるような夕景の中、レオはひとりで家路を辿っていた。
キャラじゃないことしちゃったかなー、とか、余計なお世話だったかなー、とか。
しかも、今日は色んな事があったのに、全くインスピレーションが降って来なかった。
そんな時は近くの公園にでも行くのだが、その気力さえもなかった。
「あはは…俺ってバカ？自虐すぎるだろ」
Aに告白したのは事故だった。
というか、抱きしめたあたりから事故だ。
悲しそうな顔を見て、思わず抱きしめた。そのまま衝動に駆られて、先に口が動いていた。
気付いた時にはAが泣きそうな顔をしてて。
フられるのが怖くて咄嗟に「嘘だ」と言った。
そのあとのAの安心したような顔を見ればわかる。Aは、自分なんか…。
「あーっ！！忘れろ！！」
前からずっと好きだった。
女のくせに話しやすくて、でもちゃんと女の子らしさもあって。
(ま、結局そういうことだよな。あいつやっぱりセナの事が)
そこまで考えてふと思い出した事があった。
(あいつ、たしか…)
＿『私は、想いを告げる事は出来ても、誰とも結ばれちゃいけないんだ。』
たしかに、そう言った。
(それだと、セナも…？)
泉の本意は知らないが、あの様子じゃ多分、自分の気持ちに気付いたはずだ。
でも、Aは？
たとえ泉が想いを伝えたところで、Aも泉も辛い思いをして終わるだけなのでは？
「は？意味わかんねー…」
王さまの苦悩は続く。
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水猫桜(プロフ) - ほたるさん» コメントありがとうございます！瀬名さんのツンデレ具合を上手く表現出来るよう頑張ったので、可愛いと言っていただけてとても嬉しいです！初のあんスタ作品ですが、楽しんでいただけたなら幸いです(*^^*) (2017年8月25日 17時) (
レス) id: 1dfbcfc948 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる - 瀬名さん！！！可愛すぎかよ！！！完結おめでとうございます！！！ (2017年8月25日 16時) (レス) id: 836cda0430 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水猫桜 | 作成日時：2016年9月19日 13時
